現代の季節を表すための雑節もあって良いのではないか!


そんな想いから始めた企画が「勝手に雑節!」です。


「蛍」と言えば、ちょうど今の時期を連想する人が多いと思います。
今では少なくなりつつある蛍の生息地ですが、昔は生活圏のすぐそばに存在していたと言うことをよく聞きます。
私自身も、有名な観察スポットに行って見た以外に、普段の生活の中で蛍の乱舞を見た経験はありません。
それほど“遠い”存在になったのかと思うと、寂しい気がしてなりません。

一方、古典などを読むと、その様子が時々現れます。
恐らく私の中の蛍のイメージは、それらの本の情報を元に自分の頭で描いているものかも知れません。

蛍は、多くの人が知る生物です。
しかし、実際に見たことの無い方も大勢います。

今日の勝手に雑節の「蛍飛」は、この時期の様子を思い描いた表現ですが、そこには見えない蛍の飛ぶ姿を思い描く「儚さ」と、梅雨に向かい冴えない天候が続くこの時期の「沈みがちな人の気持ち」を掛けてみました。