森 鴎外「うたかたの記」現代語意訳版 001 | 鴎外作品(現代語訳)

森 鴎外「うたかたの記」現代語意訳版 001

獅子(しし)()く車の上に(いきお)いよく立つ女神(にょしん)バヴァリア像は、ルードウィヒ一世がこの凱旋門(がいせんもん)()えさせたものだという。そこから下ってルードウィヒの町を左に折れたところにトリエント産の大理石で築かれた荘厳(そうごん)な建物がある。これがバイエルンの首府で名高い美術学校である。校長のピロッティの名は諸外国にも鳴り響き、ドイツだけではなく、ギリシャ、イタリア、デンマークなどからも彫刻家や画家をめざす学生が大勢集まっていた。学生たちは授業が終わると学校の向かいにある「カフェ・ミネルバ」という店に入り、コーヒーや酒を飲み交わしながらくつろいでいる。今夜もガス灯のあかりが半ば開いた窓に映り、そこから外にこぼれた笑い声が一段と大きくなったころ、店のかどまで来た二人づれがいた。

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バヴァリア女神


バヴァリア(Bavaria)は「バイエルン(Bayern)」の英語読み。

バイエルンの獅子とバヴァリア女神に青白の菱紋は、

バイエルン州(州都:ミュンヘン)のシンボルだそうです。


菓子の名称となっているバヴァロワ(bavarois)は、

「バイエルンの」という意味のフランス語の形容詞が

語源だそうです。


バイエルンはドイツの下の方 ⇒ 地図