それはもう20年も前の事。
立見まで出た満員の教室の中、教壇の上にいた彼は
低く優しくゆっくりと、我々にこう語りかけた。
「あせったり、急いだりする必要はない。君達まだ若い。
やりたいことを自分の中にいっぱいいっぱい蓄えて欲しい。
例えれば、大きなボトルに栓がしてある。今の君達はそんなところだろう。
その栓は少しずつだが、きっと緩んでいる。
いつかチャンスが来たときに、君たちはその栓を開け、
それまでに貯めてきた自分のやりたいことを少しずつやればいい。
決してあきらめずに、努力を続けて欲しい」
直接お会いした訳でなく、聴講者の1人だったけれど
そのときの私に「何か新しい事」を提供してくださった。
「論を愉しむ事で自由を享受しているか」
日々忙殺されるなかで
すっかり忘れていたことを
今日はTVを通じて思い出させてくださった。
筑紫哲也さん、本当にありがとうございました。
影響を受けた1人として、感謝の気持ちを日記に残します。

