■トイレと洗面が同室の部屋について
最近「バストイレ別」と書かれていても、「洗面台がトイレと同じ空間にある」タイプ(いわゆる“3点分離ではなく2.5点分離”)が増えています。
【なぜ増えているのか?】
・限られた面積を有効活用するため
ワンルームや1Kなどは25㎡前後が多く、完全に「浴室・洗面・トイレ」を分けるとスペースが足りません。
そのため、洗面台だけをトイレ側にまとめて配置し、浴室を独立させることで“バストイレ別”の条件を満たしつつ、居室を広く取る設計が主流になっています。
・コストを抑えやすい
排水・給水の配管をまとめられるため、建築コストやメンテナンス費が抑えられるというデベロッパー側の事情もあります。
・デザイン重視・ホテルライク化の流れ
最近の新築や築浅物件では「洗面+トイレ」を一室にまとめてホテルのような空間に仕上げるケースが多く、見た目や清潔感を重視する層に受け入れられています。
【入居者側のメリット】
・水回りが一箇所にまとまって掃除しやすい
・洗面台が独立型よりも広く確保されていることもある
・ドライヤー・メイクなどが同室で完結する
【デメリット・注意点】
・トイレ使用中は洗面が使えないため来客時に不便
・トイレのニオイや湿気がこもることがある
・朝の支度時間が重なる同居人には不向き
■まとめ
つまり、「バストイレ別でも洗面一体型」は、限られた空間を広く見せる工夫であり、単身者向けの“効率重視設計”なんです。
もし友人がよく来る・メイクスペースを独立させたい場合は、「3点完全分離(浴室・洗面・トイレすべて別)」や「独立洗面台あり」の条件で探すのがおすすめです。
■youtube動画の台本
会話台本(セミナー風)
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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<前編:なぜ“トイレ+洗面一体型”が増えているの?入居者のメリット編>
やまだ
先生〜、“バストイレ別”って書いてあるのに、トイレの中に洗面台がある物件が多くないですか?なんか…ちょっと抵抗あるんですけど。
講師
確かに、最近はそういうタイプ増えてるね。でもそれにはちゃんと理由があるんだ。まず一番大きいのはスペースの有効活用。ワンルームや1Kだと25㎡前後が多いから、浴室・洗面・トイレを全部分けると居室が狭くなっちゃうんだよ。
やまだ
へぇ〜、部屋を広く見せるためなんですね。
講師
そうそう。
次に建築コストの面でもメリットがある。トイレと洗面をまとめると、配管を一箇所にできるからコスト削減できる。結果的に家賃を抑えたり、内装をグレードアップできるんだ。
やまだ
なるほど。入居者にもちゃんとメリットがあるんですね。
講師
うん。例えば、掃除がしやすいっていう声もある。水回りがひとつの空間にまとまってるから、まとめてお掃除できる。それに、最近の物件はホテルライクなデザインになってて、トイレと洗面を一緒にしても清潔感があるよ。
やまだ
あ、確かに新築のモデルルームで見たことあります。オシャレでした。
講師
そうそう。
あと、朝の身支度がトイレで完結するのも意外と便利。鏡を見ながら歯磨きして、そのままお化粧もできるって人も多いよ。
やまだ
思ってたより実用的なんですね。
講師
そう。限られたスペースを“機能的にまとめる工夫”って考えれば、悪くないでしょ?
以上