■賃貸物件でついてる「トランクルーム」とは?
【トランクルームとは何か】
建物の共用部(玄関脇・地下・別棟など)にあって、各住戸ごとに使える収納庫として提供されることがあります。
間取り図では “TR”(Trunk Room)や “TS”(Trunk Space)と表記されることもあります。
また、賃貸会社や収納業者が運営する「レンタル収納スペース」として、部屋に入りきらない物品を外部で保管する用途にも使われます。
トランクルームには主に「屋内型(ビル中や屋根・壁あり)」と「屋外型(コンテナ型など)」のタイプがあります。前者は温湿管理・防犯性が高いもの、後者は比較的安価ながら空調や湿気対策が弱いこともあります。
【使い勝手・メリットと注意点】
<メリット>
・居住スペースを圧迫しがちな物(趣味道具、冬・夏の家電、スポーツ用品、書類など)を外に出しておけるため、部屋をすっきり使える。
・24時間・いつでも出し入れできる施設もある(特にレンタル収納型)ので、自分のタイミングで使いやすい。
・屋内型ならセキュリティ(監視カメラ・施錠)や空調設備が整った設備も多く、大切な物を保管できる安心感がある。
<注意点・デメリット>
・費用がかかる:月額料金、契約手数料、保証金や共益費などが発生することが多い。
・距離やアクセス性:物件からトランクルームが遠いと、日常使いには不便になる。
・湿気・温度変化:特に屋外型では空調管理がない場合もあり、書類・衣類・楽器など湿度変化に弱いものは劣化のリスクがある。
・補償の制限:レンタル収納型では、荷物の破損や盗難に対する補償がない場合もあり、契約内容を確認する必要あり。
■費用の目安と条件
・トランクルームの費用は「立地」「サイズ」「設備有無(空調・防犯)」などで大きく変動します。
・一般的な相場では、1帖(畳1枚分程度)サイズの屋内型で月額 約3,000〜15,000円 程度。
・東京都内では、0.5帖で月5,000〜6,000円、1帖で 9,000〜10,000円、2帖で 18,000〜20,000円前後という例もあります。
・また、都心部では0.5帖で月6,000~12,000円、中型(1~2帖)で 12,000~25,000円、大型(2~3帖)で 25,000~50,000円という例も報じられています。
・屋外型(コンテナ型)は比較的安価で、0.2畳クラスで月2,000〜4,000円、0.5畳で月7,000〜12,000円、1.0畳で月15,000〜25,000円程度という報告もあります。
・初期費用として、契約手数料、保証金、鍵交換費用などが別途発生することがあります。
■youtube動画の台本
会話台本(セミナー風)
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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<後編:費用と注意点>
やまだ
ちなみに、こういうトランクルームって無料で使えるんですか?
講師
それはケースバイケースです。物件によっては“各住戸に1区画付き(無料)”ということもありますが、多くは月額使用料がかかります。特に外部業者と提携しているレンタル収納型は有料です。
やまだ
へぇ~。
だいたいおいくらぐらいするんですか?
講師
立地や広さによりますが、1帖くらいの屋内タイプで月3,000〜15,000円が相場です。都心だと0.5帖で5,000円前後、2帖なら2万円近いこともありますね。屋外コンテナタイプはもう少し安めです。
やまだ
思ったよりも種類があるんですね!他に気をつけることってありますか?
講師
そうですね。まず“どこにあるか”を確認しましょう。建物の敷地内にあるのか、離れた場所なのかで利便性が全然違います。また、保険や補償もチェック。レンタル型は中の荷物が壊れたり盗難にあっても自己責任になる場合もあります。
やまだ
なるほど~!部屋がスッキリするのは魅力的だけど、使う頻度や中身に合わせて選ぶのがポイントなんですね。
講師
その通り。トランクルームは“第二の収納スペース”として上手に活用すれば、生活の快適さがぐっと上がりますよ。
やまだ
私も季節家電とかスノーボード用品入れたいです!先生、トランクルーム付き物件って探すときに何かキーワードありますか?
講師
“TR付き”とか“収納スペース充実”と書かれている物件が狙い目です。内見時に場所とサイズもチェックしてくださいね。
以上