■ゲストルームとは?

【ゲストルームとは何か】
・建物(マンションなど)の共用施設の一つで、居住者(住人)やその親族・友人など来客を泊めるための宿泊用部屋です。専有部分ではなく、共有部分に設置されている。 
・寝具、テレビ、エアコンなどの生活設備が備わっていることが多いですが、アメニティ(歯ブラシ・シャンプー等)が備え付けられていないことが多く、自分で用意する必要があるケースもあります。 

【誰が泊まれるか/誰も使えるか】
・居住者が使う施設で、居住者の来客(親族・友人など)を泊めるために使うのが原則です。つまり、入居者自身が住んでいるマンションの住人であれば使える。 
・一般の「誰でも自由に使える」「外部の不特定多数に貸し出す」用途には、通常は使えない。規約で禁止されていたり、法的に民泊扱いになってしまう可能性があります。 

【料金は発生するか/いくらかかるか】
利用には料金がかかるのが一般的。管理費とは別に、使用料を日数(泊数)や人数などに応じて支払うことが多い。 
相場としては、1泊あたり 数千円(例:3,000〜5,000円あたり)という物件が多く、物件・場所・設備が豪華なものだともっと高くなることも。 
費用の内訳には、清掃料、リネン/シーツやタオルなどの交換、光熱費などが含まれることが多い。 

【パーティなどで使えるか】
・ゲストルームそのものをパーティ目的で使えるかどうかは、管理規約によります。多くの場合は宿泊目的専用であり、「大人数・騒音を伴う集まり」「飲食を伴うパーティ」の使用が制限されていたり、別途申し出や許可が必要だったりします。騒音・清掃・近隣への配慮の観点から制限されることが普通。 
・「営利目的」「不特定多数を集める」などの用途だと、旅館業法などの法令に触れる可能性もあるため、管理組合や自治体で禁止されているケースがあります。 

【注意点・ルール】
・利用時は予約が必要なことが多い。管理室やフロント、住人専用サイトなどで予約をする。 
利用できる期間(何泊までか)、チェックイン・チェックアウト時間、人数制限、設備の使用可否(キッチン使用可否など)、掃除や備品の持ち込み/持ち帰りなど、細かいルールが規約に定められている。 
・騒音・ゴミ・他住戸への迷惑など、モラルを守ることが強く求められる。これを無視すると、利用停止になるケースも。 
 

■youtube動画の台本

会話台本(セミナー風)

賃貸契約に関する初心者向けセミナー。

【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。

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<後編>

やまだ

でも先生、ゲストルームって誰でも勝手に泊まれるんですか?

 

講師

それは大きな誤解だよ。

ゲストルームはあくまで住人が予約して、招待した人が使う施設なんだ。外部の人が自由に使えるわけじゃないんだよ。

 

やまだ

あ、そうなんですね!
じゃあパーティーとかに使うのはどうですか?女子会とかしたいなぁ…

 

講師

残念ながら、それも多くの物件では禁止されている。
ゲストルームは基本的に宿泊専用だから、大人数での宴会や騒ぐような使い方はトラブルのもとになる。

もしイベントをしたいなら“パーティールーム”が別に設けられている物件を選ぶといいよ。

 

やまだ

なるほど…!ルールがあるんですね。

 

講師

そう。

しかも、利用には予約が必要で、泊まれる日数や人数にも制限がある。

物件によっては『1回の利用は2泊まで』とか『同じ住戸で月に○回まで』なんて決まりがある場合もあるんだ。

 

やまだ

へぇ~!しっかり管理されてるんですね。

 

講師

うん。

だから“ゲストルーム付き”は確かに魅力的だけど、使える条件や費用は物件ごとに違う。

実際に暮らすときには、管理規約をよく確認しておくのが大事なんだよ。

 

やまだ

勉強になりました!

便利なだけじゃなく、ちゃんとルールを守って使うことが大切なんですね。

 

講師

その通り。
ゲストルームを正しく使えれば、来客対応がぐんと快適になるよ。

 

以上