■バストイレ別の物件について

バストイレ別の賃貸物件を探していると、「バス(浴室)とトイレが分かれている」と明記されているのに、浴室に洗面台が設置されていたり、シャワールームしかない部屋が出てくることがあります。これは、賃貸業界の表記ルールや物件の構造上の理由によるものです。

まず「バストイレ別」とは、トイレと浴室が空間的に独立していることを指し、同じ空間にある「ユニットバス」と区別されます。ただし、「浴室」の中に洗面台が設置されているタイプ(いわゆる2点ユニットバスや脱衣所がない構造)もあります。これはコンパクトなワンルームや1Kなどで多く見られ、限られたスペースの中で洗面と入浴機能をまとめているためです。

また、最近では「バス」としてシャワールームのみの物件も登場しています。これは主に都市部や築浅のコンパクトマンション、ミニマリスト志向の人向け物件に多く、湯船を必要としない生活スタイルを前提としています。こうした物件でも、トイレが別に設けられていれば「バストイレ別」と表記されます。つまり、「バス=湯船付き」とは限らず、「水を浴びる空間=浴室」として広く捉えられているのです。

 

■まとめ

このような表記が生じる背景には、業界内の表記基準が統一されていないことや、ポータルサイトの入力仕様の制約も影響しています。

実際の間取りや写真を見ないと詳細がわからないため、検索条件に「バストイレ別」を指定しても、自分のイメージと異なるケースが出てくるのです。
したがって、「バストイレ別」という条件だけで判断せず、間取り図や写真を必ず確認し、洗面台の位置や浴槽の有無などをチェックすることが重要です。また、気になる場合は「独立洗面台あり」「浴槽あり」などの条件を併用して検索することで、自分の希望に近い物件を絞りやすくなります。
 

■youtube動画の台本

賃貸契約に関する初心者向けセミナー。

【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。

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やまだ

あの……すみません、質問いいですか?

 

講師

はい、どうぞどうぞ。

 

やまだ

私、バストイレ別の部屋を探してるんですけど、検索するとお風呂に洗面台があったり、シャワールームだけの物件が出てきたりするんです。
それってなんでなんですか?

 

講師

実は「バストイレ別」って、トイレと浴室が物理的に分かれているっていう意味なんです。
でも、浴室の中に洗面台があるタイプもバストイレ別に含まれるんですよ。

 

やまだ

えっ、じゃあ洗面所が独立してなくても「別」なんですか?

 

講師

そうなんです。
例えば浴室に洗面台があるタイプ、これは「脱衣所がない物件」や「2点ユニット」と呼ばれたりします。
ワンルームや1Kなど、省スペース設計の物件でよく見られますね。

 

やまだ

なるほど…、
でも、シャワールームだけの物件もバストイレ別って出てきたんですけど、それもアリなんですか?

 

講師

はい、それも「アリ」なんです。
最近は特に都心の築浅物件やミニマリスト向けの物件で、湯船がなくシャワーだけのバスルームも増えてます。
それでもトイレとシャワールームが別れていれば「バストイレ別」と表記されます。

 

やまだ

え〜…じゃあ「バス」って湯船があるって意味じゃないんですね。

 

講師

その通り。
業界では「バス=水を浴びる空間」くらいの感覚で。
湯船があるかどうかは別の話なんです。検索する時は、「浴槽あり」とか「独立洗面台あり」といった条件も合わせて絞るといいですよ。

 

やまだ

そうだったんですね〜。
表記だけじゃわかんないことって多いんですね。

 

講師

ええ、だからこそ、間取り図や写真をしっかり見ることが大事です。
あと、気になる物件は内見でしっかりチェックしてくださいね。

 

やまだ

はいっ、ちゃんと確認するようにします!

ありがとうございました!

 

講師

こちらこそ、いい質問でしたよ。

どんどん学んでいきましょうね。

 

以上