■NHK受信料の加入要件

引越しをした際に「NHKに加入しなければならないのか?」という疑問は、多くの新生活者にとって気になるポイントです。NHKの受信料は、放送法により「テレビを受信できる設備がある場合」に契約義務が発生すると定められています。そのため、テレビやチューナー付きの録画機器、ワンセグ対応の携帯電話など、放送を受信できる機器があれば、NHKとの受信契約が必要とされています。

ただし、パソコンのモニターだけでテレビチューナーが内蔵されていない場合や、テレビはあってもインターネット動画しか視聴しないなど「受信設備がない」環境であれば、NHKと契約する義務はありません。この点は誤解されやすいですが、「テレビがある=契約必須」ではなく、受信可能な状態かどうかが重要です。

また、実家でNHK契約をしている場合には「家族割引(家族割引制度)」が適用される可能性があります。これは、実家の家族が既に受信料を支払っている場合に、下宿や単身赴任などで離れて暮らす人にも割引を適用する制度です。申請には実家の契約情報と本人の住所が必要となりますので、引越しの際にはNHKに確認する価値があります。

 

■解約手続きは手続きが面倒

NHKから引越し先に契約書類が郵送されたり、訪問があった場合でも、すぐに契約せず、自宅の受信環境をしっかり確認してから対応することが大切です。特に、テレビがない、あるいは受信設備がない場合には、契約義務が発生しません。NHK側にその旨を伝えれば、契約せずに済むケースもあります。

なお、一度契約をしてしまうと、受信設備がなくなっても解約には手間がかかる点にも注意が必要です。NHKの解約には、受信設備の撤去証明などの提出を求められる場合があり、スムーズに進まないこともあるため、契約の前に慎重に判断することが重要です。

 

■まとめ

引越しの際には、テレビの設置予定や使用環境を明確にし、NHKからの案内が届いた際も焦らず確認するようにしましょう。必要に応じて家族割引の制度も活用すれば、無駄な費用を抑えることができます。

■youtube動画の台本

賃貸契約に関する初心者向けセミナー。

【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。

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やまだ

先生、ちょっと気になってたんですけど、引越しをしたらNHKって絶対入らなきゃいけないんですか?

 

講師

いい質問ですね。
NHKは、テレビを受信できる設備があると法律上、契約しなければならないってことになっているんです。

 

やまだ
えっ…じゃあ、テレビ買ったら自動的に契約しないとダメなんですか?

 

講師

テレビやチューナー付きのレコーダー、ワンセグ付きの携帯電話なんかを持っていて、NHKの放送が見られる状態なら契約義務がある、という考え方ですね。

 

やまだ
じゃあ、パソコンのモニターでYouTubeだけ見てるなら大丈夫ってことですか?

 

講師

その通り!テレビチューナーが内蔵されていないモニターで、放送を受信できないなら契約は不要です。

NHKから書類が届いても、受信環境がなければ契約する必要はありません。

 

やまだ

でも、実家では親がNHKに入ってるんですよね。

それって何か関係ありますか?

 

講師

それも重要なポイントです。

家族割引制度というのがあって、実家でNHK契約している場合に、あなたの一人暮らし先でも割引が受けられる可能性があります。NHKに連絡してみてください。

 

やまだ

なるほど…でも、一回契約しちゃったらやめられないって聞いたことあるんですけど?

 

講師

それもよくある相談です。
一度受信料を支払い始めると、解約手続きはかなり手間がかかるんです。

 

さくら

どんな手間何でしょうか?

 

講師

受信設備を撤去した証明が必要だったりして。

だからこそ、契約前に本当に受信設備があるかどうか、ちゃんと確認してから対応するのが大事なんですよ。

 

やまだ

わかりました!

とりあえずテレビがないうちは契約しないで様子を見て、家族割引も聞いてみます。

 

講師

それがいい判断ですね。

無理に契約する必要はありませんから、冷静に判断してください。

 

以上