■賃貸物件の初期費用とは?

賃貸物件を借りる際には、契約時にまとまったお金を支払う必要があります。

これが「初期費用」と呼ばれるものです。初期費用には、単に敷金や礼金だけでなく、さまざまな費用が含まれており、一般的に家賃の4~5か月分が目安とされています。

 

■初期費用の内訳

まず代表的なのが「敷金」と「礼金」です。敷金は、家賃滞納や退去時の原状回復費用に備えて貸主に預けるお金で、目安は家賃の1~2か月分。契約終了後に未払いがなければ一部または全額が返金されます。礼金は貸主への謝礼金で、こちらも家賃の1~2か月分が一般的ですが、礼金ゼロの物件も増えつつあります。

これに加えて「前家賃」が必要となります。前家賃とは、入居する月の日割り家賃と、翌月分の家賃を契約時にまとめて支払うもので、家賃1か月分程度を想定しておく必要があります。これにより、初期費用の負担はさらに増えます。

また、「仲介手数料」も発生します。これは物件を紹介してくれた不動産会社に支払う報酬で、通常は家賃1か月分+消費税(例:家賃10万円なら約11万円)が相場です。

さらに、賃貸契約では「火災保険」への加入が義務付けられており、保険料は**1万5千円~2万円前後(2年間分)**が一般的です。火災や水漏れ事故などのリスクに備えるために必要な費用です。

また、最近では「保証会社」の利用が必須の物件も増えています。保証会社利用料は、初年度で家賃の30~50%が多く、物件によっては家賃1か月分を請求される場合もあります。更新料(年1万円程度)が必要な保証会社もあります。

その他、物件によっては「鍵交換費用」が発生することもあり、その相場は1万5千円~2万円程度です。セキュリティ向上のため、入居前に新しい鍵に交換するのが一般的です。

 

■まとめ

賃貸物件の初期費用には敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料・保証会社利用料・鍵交換費用などが含まれており、思った以上に高額になることが多いです。

特に「前家賃」や「保証会社利用料」が加算される点を見落とさず、事前にしっかりと確認することが重要です。

 

■youtube動画の台本

【登場人物】
さくら:新入社員。不動産業界はまだ慣れていない。
課 長:ベテラン営業社員。現場経験が豊富で指導役。

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さくら

課長、

賃貸物件の初期費用って、敷金と礼金だけじゃないんですか?

 

課長

うん、それがよくある誤解なんだけど、実はもっと色々かかるんだ。

初期費用っていうのは、まとめて言うと家賃の4~5か月分くらいが目安なんだよ。

 

さくら

そんなにですか!? どんな費用が含まれてるんですか?

 

課長

まず、基本は敷金と礼金。

敷金は家賃の1~2か月分が多くて、退去時の修繕費用なんかに使われる。問題なければ返ってくるお金だね。

礼金は、貸主さんへの謝礼だから返ってこない。これも1~2か月分が一般的かな。

 

さくら

なるほど…。

それ以外にもあるんですよね?

 

課長

それに加えて『前家賃』が必要になるんだ。

入居する月の分と、さらに翌月分の家賃をまとめて払う場合が多い。つまり、タイミングによっては家賃2か月分くらいかかることもある。

 

さくら

前家賃ってそんなにかかるんですね…。あと仲介手数料もありますよね?

 

課長

そう。仲介手数料は家賃の1か月分プラス消費税。

例えば家賃50,000円なら、55,000円で不動産会社への手数料だね。

 

さくら

ほかに何かかかるものはありますか?

 

課長

火災保険も必須だよ。相場は1万5千円から2万円くらい。

2年間分まとめて支払うことが多いね。

 

さくら

そうですよね。保険ははいっておかないと。

 

課長

さらに、最近は保証会社を使うケースが増えてる。

初回保証料が家賃の30~50%、物件によっては家賃1か月分なんてこともある。

 

さくら

保証会社って結構負担になるんですね。

 

課長

そうだね。

あと忘れがちだけど、鍵交換費用もあるよ。

15,000円から35,000万円くらいが相場かな。前の入居者と同じ鍵を使うのは防犯上よくないからね。

 

さくら

こんなにいろいろあるんですね…。敷金と礼金だけ用意してればいいと思ってました。

 

課長

よくある誤解だね。

初期費用は敷金礼金だけじゃなく、前家賃、仲介手数料、火災保険料、保証会社利用料、鍵交換費用、全部合わせて考えるのが基本だよ。

 

さくら

ええ?、そんなに。

 

課長

だから、賃貸契約するときは少なくとも家賃の4~5か月分くらいを目安に準備しておかないとね。

 

さくら

はい、すごく勉強になりました!

ありがとうございます!

 

以上