2010年5月16日

 

「差」とは何か?

 

差があることで何が生じるのか?

 

そこに、「何かがある」ということで、差が生じる。

 

差とは、違いである。差とは、違いが形となって見えているものである。

 

つまり、この世界そのものである。

 

この世界で生きている私達は、この差から逃れることはできない。

 

しかし、この世は無常であり、形あるものは、いずれその形を失う。

 

山はその典型である。平らな所から、しだいにその高度を高くし、

 

そしてまた平らな所へ還っていく。

 

人は、その差に何かを見出そうとする。意味を見出そうとする。

 

いずれ朽ちていくその差を重宝したがる。その時に、重きを置こうとする。

 

私たちは、その差に何も見出してはいけない。

 

いずれ消えていくその差は、まやかしである。

 

本当の姿は、何もないのである。