五月廿三日
晴、行程六里、小串町、むし湯( ・ )
久しぶりの快晴、身心も軽快、どし/\歩く、
久玉、二見、湯玉といふところを行乞、
小串まで来て宿をさがしあてたが、
明日は市が立つので満員で断られる、
教へられて、この蒸湯へ来た、
事情を話して、やつと泊めて貰ふ、
泊つて見れば却つて面白い、
生れて初めて蒸湯といふものへはいる、
とても我慢が出来なかつた。
今日の特種として、
もう一つ書き添へなければならない、
それは久玉でお祭の御馳走を頂戴したことである。
今日の行乞相も及第、所得は優等だつた。
旅の眼覚の窓をあけたら、
青葉若葉に朝月があつた。
このあたりの海岸は日本的風景。
波音のお念仏がきこえる
・玄海の白波へ幟へんぽん
・向きあつておしやべりの豆をむぐ
□
・旅のつかれの夕月が出てゐる
(改作追加)
・焼芋をつゝんでくれた号外も読む
蚤と蚊と煩悩に責められて、ちつとも睡れなかつた、
千鳥が鳴くのを聞いたが句にはならなかつた。……
先日からいつも同宿するお遍路さん
(同行といふべきだらうか)、
逢ふたびに、口をひらけば、いくら貰つた、
どこで御馳走になつた、
何を食べた、いくら残つた、等々ばかりだ、
あゝあゝお修行はしたくないものだ、
いつとなくみんな乞食根性になつてしまふ!
(青空文庫作成ファイル)より
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今日も命を授けていただきありがとう (^-^)
二度とない人生
だから 今日が大事、今日が大切
今日もいい日でありますように 【合掌】
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