山頭火の「行乞記」昭和7年ー2/2 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

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【南無大師遍照金剛】 * 7

二月二日

 雨、曇、晴、四里歩いて、大村町、山口屋(三〇・中)

宇佐-25
どうも気分がすぐれない、

右足の工合もよろしくない、濡れて歩く、

処々行乞する、嫌な事が多い、

午後は大村町を辛抱強く行乞した。


大村――西大村といふところは松が多い、

桜が多い、人も多い。
軍人のために、在郷人のために、酒屋料理屋も多い。
昨日も今日も飛行機の爆音に閉口する、

すまないけれど、早く逃げださなければならない。


此宿はよい、しづかで、しんせつで、

湯屋へいつたがよい湯だつた、今日の疲労を洗ひ流す。

 

・街はづれは墓地となる波音

何だか物哀しくなる、酒も魅力を失つたのか!
あたゝかいことだ、まるで春のやうだ、そゞろに一句があつた。

・あたたかくて旅のあはれが身にしみすぎる

 

お互に酒をつゝしみませう。
大村湾はうつくしい、

海に沿うていちにち歩いたが、どこもうつくしかつた、

海も悪くなと思ふ、

しかし、私としては山を好いてゐる

(海は倦いてくるが山は倦かない)。


歩いてゐるうちに、ふと、梅の香が鼻をうつた、

そしてそれがまた私をさびしい追憶に誘ふた。

梅が香もおもひでのさびしさに

かういふ月並の一句を書き添へなければならない。

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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