山頭火の「行乞記」昭和5年ー12/11 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

御先祖の御加護に感謝をし
日本百観音などを参拝の後
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弘法大師・法然上人・親鸞聖人などの魅力を紹介してます。

【南無大師遍照金剛】 * 7

十二月十五日 晴、行程二里、そして汽車、熊本市、彷徨。
宇佐-25
けふも大霜で上天気である、

純な苦味生さんと連れ立つて荒尾海岸を散歩する

(末光さんも純な青年だつた、きつと純な句の出来る人だ)、

捨草を焚いて酒瓶をあたゝめる、

貝殻を拾つてきて別盃をくみかはす、

何ともいへない情緒だつた。


苦味生さんの好意にあまえて汽車で熊本入、

百余日さまよいあるいて、

また熊本の土地をふんだわけであるが、

さびしいよろこびだ、

寥平さんを訪ねる、

不在、馬酔木さんを訪ねて夕飯の御馳走になり、

同道して元寛さんを訪ねる、

十一時過ぎまで話して別れる、さてどこに泊らうか、

もうおそくて私の泊るやうな宿はない、

宿はあつても泊るだけの金がない、まゝよ、

一杯ひつかけて駅の待合室のベンチに寝ころんだ、

ずゐぶんなさけなかつたけれど。……

 

・あてもなくさまよう笠に霜ふるらしい
 寝るところがみつからないふるさとの空
・火が燃えてゐる生き物があつまつてくる

    □
 起きるより火を焚いて
 悪水にそうて下る(万田)
 磯に足跡つけてきて別れる
 耕す母の子は土をいぢつて遊ぶ
 明日の網をつくらうてゐる寒い風
 別れきてからたちの垣
 身すぎ世すぎの大地で踊る
・夕べの食へない顔があつまつてくる
・霜夜の寝床が見つからない

 

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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