山頭火の『草木塔』昭和6年より | 安 明高 の 生 活

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【南無大師遍照金剛】 * 7

山頭火の『草木塔』より

山頭火

 

昭和六年

熊本に落ちつくべく努めたけれど

どうしても落ちつけなかつた。
またもや旅から旅へ旅しつづけるばかりである。
自嘲
うしろすがたのしぐれてゆくか

 

鉄鉢の中へも霰

 

いつまで旅することの爪をきる

 

よい湯からよい月へ出た
 

笠へぽつとり椿だつた
 

いただいて足りて一人の箸をおく

 

秋風の石を拾ふ

 

雨ふるふるさとははだしであるく
 

ゆふ空から柚子の一つをもらふ
 

茶の花のちるばかりちらしておく

 

月が昇つて何を待つでもなく
 

 

水音しんじつおちつきました

 

雪空の最後の一つをもぐ

 

其中雪ふる一人として火を焚く

 

雪へ雪ふるしづけさにをる
 

雪ふる一人一人ゆく

 

茶の木にかこまれそこはかとないくらし
 

ぬいてもぬいても草の執着をぬく

 

すずめをどるやたんぽぽちるや

 

もう明けさうな窓あけて青葉
 

けふもいちにち誰もこなかったほうたる

 

松風すずしく人も食べ馬も食べ
 

何が何やらみんな咲いてゐる

あざみあざやかなあさのあめあがり

 

ひとりきいてゐてきつつき

 

雲がいそいでよい月にする

 

いつも一人で赤とんぼ
 

春風の鉢の子一つ
 

わがままきままな旅の雨にはぬれてゆく
 

帰庵
ひさびさもどれば筍によきによき
 

びつしより濡れて代掻く馬は叱られてばかり
 

笠をぬぎしみじみとぬれ

 

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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