「山頭火」随筆集ー1 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

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【南無大師遍照金剛】 * 7

禅僧として各地を行乞の旅。

旅のさなかに数多くの句を残した

俳人「山頭火」の

公開された作品を今日より掲載します。

赤い壺

種田山頭火 

1916年(大正5年、34歳)

「層雲」大正5年1月号ー1

 

『あきらめ』ということほど言い易くして行い難いことはない。

 

それは自棄ではない、盲従ではない

事物の情理を尽して後に初めて許される

『魂のおちつき』である。

 私は酒席に於て最も強く自己の矛盾を意識する

自我の分裂

内部の破綻をまざまざと見せつけられる。

 

酔いたいと思う私と酔うまいとする私とが

火と水とが叫ぶように、また神と悪魔とが戦うように

私の腹のどん底で噛み合い押し合い

 

 

 

啀み合うている。

そして最後には

私の肉は虐げられ私の魂は泣き濡れて

遣瀬ない悪夢に沈んでしまうのである。

私自身は私というものを信ずることが出来ないのに

他人が私を信じてくれるとは何という皮肉であろう!

遠い死は恐ろしく近い死は懐かしい。

死を意識して、そして死に対して用意する時ほど

冷静に自己を観照することはない。

 

死が落ちかかれば自己の絶滅であるが

死の近づき来ることによって

自己の真実を掴むことが出来る。

悪魔の手は掴もう掴もうとしている。

 

それだけでも悪魔の心は親しいものではないか。

青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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