2024.05.03(金)

大峯奥駈道の縦走は断念したけど、大峰山は登ってみたい。ということで、思いつくままにやって来ました。

06:36
道の駅「吉野路 黒滝」で車中泊し、大峰山(山上ヶ岳)の登山口、大橋茶屋に到着。
今日(5/3)が大峰山の開山日ということで、早朝にも関わらず、駐車場はほぼ満車。
運良く空いたスペースに停めることができた。

大橋茶屋の駐車料金は1日1,000円。
別の登山口の五番関トンネルから登れば駐車料金はかからないが、せっかくなら、開山の日に参道から登拝してみたくなった。

06:51
それでは、いよいよ登拝スタート♪
\(^o^)/

山上ヶ岳まで5.1km。
ゆっくり登って2時間半というところかな。

女人結界門を通過する。
1300年前から続いている女人禁制の御山。

修験道の厳かな雰囲気を感じながら、ゆっくり、丁寧に登っていく。

開山日とあってか、たくさんの山伏と遭遇。
「よ〜お参り」とお声掛けいただく。
あちらこちらから法螺貝がこだましていた。

07:24
程なくして最初の一本松茶屋に到着。

中には多くの山伏たちが体を休めていた。

修験道を歩かせてもらっていると実感。


07:52
茶屋を出て30分ほどで、お助け水に到着。

水はチョロチョロと流れ出ているが、そのまま飲めそうなほど綺麗には見えない。
今日は日帰り登山で、十分に水を持参してきたので、ここで水を汲むことなく、先へ進むことにした。

お助け水は、次の茶屋へのちょうど中間地点らしい。次の目標までの目安は助かります。

08:10
洞辻󠄀茶屋が見えてきた。
ここで大峯奥駈道と合流します。

洞辻󠄀茶屋。
昨年の大峯奥駈道では、初日の大雨の中、この茶屋になんとか辿り着いた。ここで一晩過ごそうと支度していたら、シュラフを忘れたことに気づき、凍えそうな一夜を過ごし、翌日敗退したという苦い思い出の場所である。
(^_^;)

茶屋の中では、売店が営業していた。
奥に炬燵が見えた。まだこの辺りは寒い。

昨晩も、麓の道の駅で車中泊したが、気温は6℃で、ダウンジャケット、ダウンパンツを着込み、シュラフに潜ったが、車中でも、とんでもなく寒かった。

この洞辻󠄀茶屋は、標高が高いので、もっと冷え込んで、0℃近くだったんじゃないかな。シュラフ、ダウン上下を着込んでも、かなり厳しい寒夜だったに違いない。

ちなみに今年の大峯奥駈道の寒さ対策には、他にシュラフカバー、インナーシュラフも準備していたから、0℃でも何とか凌ぐことはできただろうけどね。でも備え過ぎて、ザックがパンパンになって入り切らないというアホな顛末ですけどね…。
(^_^;)

ちょうど、この辺りでテントを張って、シュラフが無いので、アルミシートに身を包んで、厳しい凍えに一晩中、耐えていたんだよな。
きっと、いつまでも忘れないトラウマ。
滝汗

小屋を出ると立派な不動明王像。

ここから先は、未踏の奥駈道です。
心残りだった山上ヶ岳を目指しましょう。

すぐに次の陀羅尼助茶屋に到着。

こちらの茶屋は商店街っぽく、店舗が並ぶ。
各店で異なる焼印、スタンプがいただける。
有料ですよ。

新し目な茶屋。
奥行きのない、ゲートみたいな茶屋。

ゲートの茶屋を抜けると、いよいよ本格的な修験道に入るようだ。左から鐘掛岩を目指します。

鎖場が連続する。ストックをしまって、鎖を掴んで慎重に登っていく。

鐘釣岩に到着した。
見上げるほどの岩壁がそそり立つ。
先達の指導が無いと登れないので、右の階段で巻いていきます。

鐘釣岩の中間地点に展望台があったので立ち寄ってみることにした。

見晴らしがとても良い。
吉野山からの稜線が一望できた。
昨年歩いてきた時の様子を思い出した。
山伏の人とは、このあとすぐに再開する。

とりあえず、記念写真をパチリ♪

中間地点から鐘釣岩を見上げる。
こんな岩壁を命綱無しに登れるのだろうか?
当時の修験道は、命懸けだったんですね。
私は右手の巻道の階段に戻りましたよ。
(^_^;)

せっかくなので鐘釣岩の頂上を覗いてこようと、巻道からアプローチ。
この階段を登った先が鐘釣岩の頂上。

鐘釣岩の頂上に到着すると、先ほど中間地点の展望台にいた山伏と再開した。
聞けば、あの岩壁を登ってきたとのこと。
すげぇ〜。びっくり

鐘釣岩の頂上から下を覗き込んで見る。
岩壁は、まったく見えず、中間地点の展望台しか見えない。

山伏さんは、頂上の最後のひと登りは、足掛けできる場所もなく、鎖一本に身を委ねて、腕力で強引に登ってきたそうだ。

よく見ると鎖がありますね。

でも昔は鎖もなかったんでしょうね。


鐘釣岩の頂上からパチリ♪
登ってないのに、登った雰囲気を出してる。
(^_^;)

山門をくぐって、境内に入っていく。

向こうに宿坊が見えてきた。

西の覗は右へ。

あそこが西の覗きなのか?
行ってみよう♪

切り立った岩壁が目に飛び込んできた。
凄い迫力。

そして、左に顔を向ければ西の覗。
大絶壁の下は、怖くて覗けないが、目の前に広がる超絶景に感動〜♪

西の覗きに立ってパチリ♪
断崖絶壁ギリギリを攻めてます。
足腰がガクブルしてますよ。
((((;゚Д゚))))

09:17
そして大峰山寺に到着〜♪

今日から開山してるので扉が開いてます。
5/3の戸開式から9/23の戸閉式まで、登拝者で賑わうそうです。

本堂前にある頂上お花畑。

09:24
記念写真をパチリ♪
日本百名山大峰山の一座となる山上ヶ岳。
やったあ〜♪(≧∇≦)b

ここが山上ヶ岳一番高い所。湧出岩。

三角点ありました。タッチ〜♪
(≧∇≦)b

お花畑とはいうが、美しい笹原が広がる。
ここだけ別世界ですねぇ〜♪
(≧∇≦)b

お花畑でランチします。
縦走のために調達したジェットボイル。
やっと活躍する機会がやって来ました。

今日のランチは、カレーメシ。

カップのままだと嵩張るので、中身だけジップロックに入れてきました。

5日間分のカレーメシをジップロックにしたので、断念したあとは、消化すべく地道に食べていきますよ。


ジップロックの中に、そのままお湯を注ぎ、そのまま食べます。こうすれば、容器を汚すことなく、食べ終わった袋だけ片付ければ良い。
荷物をコンパクトにまとめる知恵。
どなたかのブログから学びました。

カレーメシ、とても美味しゅうございました。
もう少し量があると良いんだけどなあ。
かさ増しに、ご飯追加したり、パスタを足してみたり、いろいろやりようがあるね。

南方面は、大普賢岳、弥山、釈迦ヶ岳と連なっていく大峯奥駈道。

お天気は最高〜♪
明日も明後日も晴れ予報。

雨の多い山地で、こんなに良い天気が続くのは珍しいから、まさに縦走日和だね。
でも、5日間すべて晴れてくれないとね。
険しい稜線歩きは、お天気一つで、天国から地獄に変わる。山を舐めてはいけない。
私はすべてを万全にしないと、一歩を踏み出せない、歩けない超ビビりな人間である。
でも、山歩きには、特に稜線歩きには、これぐらいビビりがちょうど良いと思う。

山上ヶ岳から次につながる大峯奥駈道。
次のチャンスはいつになるか?
乞うご期待♪(≧∇≦)b

それでは、下山していきます。

西の覗を横からパチリ♪
まさに断崖絶壁、絶叫間違いなし。ガーン

洞辻󠄀茶屋からは洞川方面へ。

そして下山完了。

麓の洞川温泉でひとっ風呂♪
リニューアルしたばかりのピッカピカ♪

温泉街も散策。良い雰囲気ですね♪

味のある旅館が建ち並ぶ。

ゴロゴロ名水が有名。
なので、名水とうふをいただくことにした。

店先で食べさせてもらえる。
一丁250円。

名水とうふだけに、超〜美味しかった。
(≧∇≦)b

大峯奥駈道縦走の代わりに大峰山を登りにきたが、とても楽しい一日を過ごせて良かった。

\(^o^)/