2023.09.16(土)


ご無沙汰です。

まるっと1ヶ月、まったく山登りしてなくて、かなり体力が落ちてしまっているけど、久しぶりの百名山にチャレンジします。


テンクラを見ると、この三連休は、北アルプスはどこもA。これはアルプス最奥の鷲羽岳、水晶岳行けるんじゃね?

と思って、双六小屋の予約サイト見たら、小屋もテントも満室、そりゃそうだわね。


仕方がないので北アルプスの未踏の百名山で日帰り登山できそうな山ということで、五竜岳を登ることにします。


ヤマップで作った山行計画がコチラ。

五竜岳は、白馬五竜スキー場のゴンドラに乗り、標高1515mのアルプス平からスタートするので累積標高が1670mと、他に比べて登りやすいと思ってます。
問題はゴンドラの営業時間内に戻って来れるかどうか。ゴンドラは07:30から運行開始して16:30が最終となり、この9時間の間でピストンで帰ってくる必要があります。
ヤマップのコースタイムが09:46なので、標準通りならアウトですが、いつも標準より早く登れてるので、きっと大丈夫だろう。
と、この時は思ってました。滝汗
1ヶ月以上も山登りせず、在宅勤務で家に閉じこもり体力低下してしまっていた自分を過信してました。ゲロー

07:44
近くの道の駅で前泊したら、朝の準備に手間取り、すでに運行開始の07:30から14分経過して駐車場に到着。💦
ヤバッ、ただでさえ時間ないのに…。滝汗

それから朝から体の調子もおかしい。
少し吐き気がするし、体も重く感じる。
昨日まで、ブラックな毎日を過ごしてきたから、体が休息を欲しているに違いない。
自分にとっては、山登りが休息のつもりなので、山登りを始めれば、きっと調子よくなるだろう。
と、自分に都合好く考えている。
すでに遭難のフラグが立ってるわ。滝汗

07:50
急いで受付で往復チケットを購入し、ゴンドラに飛び乗る。時間との勝負なのに、こんなんで大丈夫か?

振り返ると青空が広がる素晴らしい天気。

でも、これから向かう先は厚い雲の中…。

ガスの中に突入〜。
周りは何も見えない真っ白な世界。

08:02
山頂駅のアルプス平に到着。
最終運行の16:30まで8時間30分。
微妙な時間だな。
標準コースタイムから1時間以上も短くしなければならない。体の調子も良くないし。

濃い霧の中、高山植物園の中を登っていく。
見通しの効かない中、テンション上がらず。
一歩一歩の足が重い。

08:13
リフト終点に到着。
ここからは五竜岳から白馬連峰が一望できるようだが、残念ながら真っ白。
テンクラAというのは、雨、風が登山に適しているかどうかなので、眺望を約束するものではない。別の天気予報では、ガスがかかって小雨と書いてあったが、そちらの天気予報の方が合っていた。

08:17
地蔵のケルンに到着。
高山植物園はここまで。
ここからが五竜岳への登山道。

08:43
一ノ瀬を通過。
小遠見山まであと35分。
遠見山尾根は、とても長い尾根道が続く。
区切りとして小遠見、中遠見山、大遠見山があるが、大遠見山でやっと半分過ぎたって所。
まずは1つ目の小遠見を目指す。

08:53
二ノ瀬を通過
小遠見山まで、あと20分。
コースタイム通りの通過だが、コースタイム通りだと、最終運行に間に合わない。
体が重く感じたまま、調子が上がらない。
吐き気も収まらない。

唐松尾根がチラリと姿を現してきた。
晴れてくれるかも。
少しテンションが上がってきた。

09:14
中遠見に到着。
前方に青空も見えたりして、このまま晴れてくれるかもと期待を寄せる。
小遠見は気づかぬうちに通り過ぎたようだ。
ここで小休憩をする。
行動食に手作りサンドイッチを作ってみた。
魚肉ソーセージときゅうりにマヨネーズを和えてみたが、なかなかに美味い。
塩タブレットと水分もしっかり取る。
前回の火打山での脱水症状の反省。

唐松尾根が、だいぶ見えてきた。
このまま晴れてくれると良いなあ。

09:47
大遠見に到着。
ゴンドラから5km歩いてきたことになる。
行きの工程の半分を過ぎた辺りかな。

ペースはまあまあだったが、体が重い感じが治らず、体力的にかなりキツい。
残り半分は、岩場もある急登となり、時間的にかなり厳しいだけでなく、下山する体力に自信がない。

ここで撤退を決めて、少し多めの休息を取ることにした。

大遠見から正面に鹿島槍ヶ岳を眺める。
相変わらず、厚い雲が取れる気配もなく、そういう意味でも、撤退しようと思ったんじゃないかな。
準備万端のつもりだったけど、体調が戻らなければ無理をしてはいけない。
撤退を判断した自分を褒めてやろう。

手作りサンドイッチを食べながら、これから山を登っていく人たちを見送っていると、3人組の登山グループがヘロヘロになりながら到着した。

「日帰り登山ですか?」と聞いてきたので、「日帰り登山のつもりだったけど、山頂に間に合わいそうにないので、ここで撤退しようと思ってます。」と答えた。

登山グループの人たち
「自分たちも日帰り登山のつもりでゴンドラに乗らずに、朝3時に出発したんだけど、こんな時間になっちゃって。もう無理かな~って」

「えっ?ゴンドラ以外に登れる道あるんですか?それよりもゴンドラの人たちよりめっちゃ遅いじゃないですか。」

登山グループの人たち
「そうなんですよ。ゴンドラの人たちに次々と抜かれちゃって。」

「もう時間的に無理でしょ?私も諦めて下山しようとしてますよ」

そこへ、もう一人のオジサン登山者が来て、
「この時間なら、まだ山頂に13:00には着けますよ。そしたらゴンドラにも間に合いますよ。」

「えっ、そうなんですか?もう間に合わないと思ってました。なら、行ける所まで登ってみようかしら。あかんと思ったら引き返せばいいだけだし。」

登山グループの人たち
「うちらは体力的に限界なんで、ここまでにしますわ。」

あれっ?そういえば自分も体力的に限界だったはずなんだけど、多めの休憩と、オジサン登山者の助言に、急にテンションが上がったみたい。

登山グループの人たちに別れを告げて、山登りを再開するのであった。
あっ、遭難フラグが、また一つ立った。
(^_^;)

ちなみに結果として遭難してませんから。

次に続く。

\(^o^)/