023.05.03 (水)


熊野古道小辺路を歩いています。

2日目①の続きです。


10:09
三浦峠から下りてきて、これから、十津川温泉手前の昴の郷まで、8kmの長い長い舗装路歩きになります。

さきほど、バス停に登山姿をした女性やカップル、小さなお子様連れの家族など、たくさん待っていましたが、ちょうど来たバスに乗り込んで、十津川温泉方面へ行っちゃいました。
まあ、ただの舗装路歩きですから、割り切ってバスに乗っちゃうのもありでしたね。
走り去るバスを見送りながら、乗れば良かったかもと、ちょっとだけ思っちゃいました。
(^_^;)

でも、長い長い舗装路を歩きつつも、美味しそうな水をいただいたり、

地元の人から、枝ごと分けていただいた、さくらんぼ🍒を食べながら歩いたりして、

11:40
昴の郷に到着〜♪
長くて退屈なはずの舗装路歩きは、あっけなく終了したのでした。

昴の郷は、多目的広場、プール、温泉、宿泊、食事もできるレクリエーション施設です。
私も多目的広場の木陰で休憩します。
広場での休憩は、気持ちも安らぎますね。

行動食は、安定のチョコクロワッサン。
これから最大の難所、果無峠に挑みますよ。

11:56
まずは、吊り橋で対岸に渡ります。
これは、まさに吊り橋って感じですね♪
(≧∇≦)b

床は板張り。なかなかの高度感でした。

吊り橋を渡れば、果無峠へ登山開始です。

なかなかの急登な石畳の道です。

ずっと石畳が敷き詰められていて、熊野古道って雰囲気が素敵でした♪
(≧∇≦)b

でも、急登なので、なかなか辛い。💦
途中で、さきほどバスでショートカットされていたお子様連れのご家族が、へばって休憩されてました。
「お気をつけて〜」とお声掛けしました。

石畳の急登もひと区切りすると、集落が出てきました。ここが「天空の郷」とも呼ばれる果無集落ですね。

集落の中を小辺路が通ります。
左側にある建物の縁側は、休憩場所にと開放されています。地元の方々の優しいおもてなしに感謝ですね。

縁側に重いザックを下ろして、ひと休みさせていただきます。

目の前には、湧き水があったので、

さっそく、一杯いただいちゃいました。
その場で、ごく、ごく、ごく。
あ〜、美味しい〜っ!
急登の石畳を登ってきたので、もう一杯。
ごく、ごく、ごく。
あ〜、本当に美味しいねぇ〜。
(≧∇≦)b

見てください、この素晴らしい眺望。
まさに「天空の郷」にふさわしい絶景です。
最高〜っ!素敵〜っ!
(≧∇≦)b

12:46
果無集落をあとにして、いよいよ果無峠へ。
正直に言うと、果無集落が最高点だとばかり思ってました。
まだ果無峠まで3.6kmも登るんだ。滝汗

そこそこの急登を登っていく。
果無集落までの急登よりはマシだが、延々と続くので、足腰に疲れがじわじわと貯まっていきます。

13:07
しばらく歩くと、かつての水田跡に出た。
と同時に、向こうに見える山が果無峠だとわかると、まだ途方もない道のりに、疲れがどっと来た。滝汗

13:39
今日のテント泊予定の観音堂に到着した。
さきほどの水田跡から、かなりの急登で、足腰に結構なダメージが残ってしまった。
重いザックを下ろして、息を整える。

観音堂には、すでに二組がテント泊の準備を始めていた。目の前にとても立派な小屋もある。

美味しそうな水も勢いよく出ている。
さっき果無集落で注いだのに、すでに空っぽになったペットボトルに注いで飲んだ。
ごく、ごく、ごく、
冷たくて、美味しいなあ〜♪

テントの準備をしていた女性に話しかけた。
さきほどバス亭で待っていた人たちのひとりだった。迷わずバスでのショートカットを選択したそうだ。
やっぱ、…そうだよね。(^_^;)

1泊目は伯母子岳手前の避難小屋、2泊目は三浦口で、今日は観音堂で3泊目ということだ。

本当は宿をとって、ゆっくり歩きたかったそうだが、どこにも空きがなくて、しかたなくテントを担いで歩いているとのこと。
自分も最初は宿が取れたらいいなあと思っていたので、話が合って盛り上がった。
\(^o^)/
明日は、本宮大社まで行ったら、湯の峰温泉まで足をのばして、温泉を楽しんでから、バスで大阪へ帰るつもりだそうだ。
楽しんでくださいねと声をかけた。

また、こんな話もしてくれた。
つい最近、一人旅の海外の女性の方が、この近辺で行方不明になったらしく、三浦口でウロウロしていたら、地元の方に正しい道はこちらだよって、声をかけられたらしい。また行方不明者が出ないよう、かなりピリピリしていたらしい。そういえば、あちこちに行方不明の方の情報提供を求める貼り紙があった。

今日三浦峠で会ったオジサンも観音堂でテント泊するよと教えたら、さきほど果無集落の手前でヘバッていた小さなお子様連れのご家族も、観音堂で泊まる予定だそうとのことで、今晩の観音堂は、かなり賑やかになりそうだ。

ならば、今日は、このまま果無峠を越えて熊野本宮大社まで行ってしまおうと女性に告げて、先に進むことにした。

かなりの長話をしてしまったので、熊野本宮大社が開門している間にゴールできるか、微妙なところである。

果無峠まであと1km、急登が続く。

見晴らし良い所に出てきた。
かなりの標高になってきたようだ。
伯母子岳を見下ろす景色となって、その向こうの山々も見えている。高野山も見えているのだろうか?
どれが、どれだか、さっぱりわからないが。
(^_^;)

14:38
果無峠に到着した。
最後の難所を無事に越えることができた。
あとは熊野本宮大社へ下っていくだけ。

14:57
遠くに本宮町の町並みが見えてきた。
ゴールを実感した。あと少し。
でも、こう思った瞬間からが長かった。

下りの道は、緩やかながら、延々と続く。
ゴツゴツした岩の急斜面も交えながら。

向こうから海外の方が絶え間なく登ってくる。
えっ?こんな時間に?大丈夫か?
とは思っても、相手の言葉で話しかけられないから、ぜんぶ「こんにちわ~」で済ました。
相手も「こんにちわ~」って返しながら、キツイ〜って感じのジェスチャーもおどけながら添えてくれた。
こちらの心配はまったく通じてないですね。
(^_^;)

16:08
下まで降りてきて、国道をしばらく歩く

道の駅を通過して

再び山道に戻り、三軒茶屋で中辺路と合流。

17:00の防災無線の音楽が鳴り響く。
熊野本宮大社が閉門してしまう時間だ。

17:22
熊野本宮大社に到着。
こちらは裏口になるのかな?

諦めつつも、本宮大社に向かうと、まだ閉門していなかった。
ラッキ〜♪\(^o^)/
すぐに駆け込んで、無事に小辺路完踏できたことをお礼申し上げました。

本宮大社の表の鳥居から出てきて

17:37
大斎原でフィナーレ♪
これで熊野古道小辺路を完踏しました。
お疲れ山でした〜♪
二泊三日が、一泊二日になっちゃった。

18:42
もう帰るバスもないので、明日のバスで帰ります。今晩は大斎原の前にある河原でテント張りました。

テント設営後、祝杯をあげようと、近辺の酒屋をまわったけど、すでに閉店していた。
店前の自販機に期待したが酒類は一切なし。
仕方がないので、コーラを買った。

19:04
川堤に座って、ライトアップされた大斎原の大鳥居を見ながら、コーラで祝杯。

本当なら、大峯奥駈道も今日ゴールして、ここで祝杯をあげているはずだった。
代わりに小辺路を完踏したが、大好きな熊野古道を満喫できて、これはこれで良かった。

今年のゴールデンウィークは、お恥ずかしい思い出に終わらず、楽しい思い出になったんじゃないかな?

楽しいゴールデンウィークとなりましたとさ。
(^_^;)