愛知県の知多半島を巡る、もうひとつの八十八ヶ所「四国直伝弘法」を歩いてます。

3日目は前回終了した知多半島の最南端、折り返し地点となる師崎港から49番 正衆寺を目指して出発し、67番 宝樹院を参拝して常滑駅まで歩きました。
海岸をひたすら歩き、穏やかな海と、まばらな海水浴客、涼やかな風を感じながら、夏休みの最終日、秋の始まりを、目一杯楽しみました。

そんな気持ち良い1日でしたが、事件がありましたので、ご報告します。
往路で先送りしていた27番 大昌寺に行ったところ、寺名が変わっており、立入禁止ロープが張られて参拝できませんでした。
入口の貼り紙を読むと、別の宗教団体に不正に土地、建物を取得されたとして、係争案件となっているようです。
お寺の世界にも、こんなことあるんだなぁ、と思いつつ、解決するまでは、御朱印帳は完成しないことにも気づきました。今回は御朱印はいただかずに参拝していたので、私は特に影響ないですが、他の方が、この事実を知ったら、ショックが大きいと思うと、別のお寺が救済されるよう、協会が対策されることを期待します。

本日の結果です。

2019年9月1日(日)07:38  〜17:30
9時間52分 60,000歩 44.3km

四国直伝弘法合計
3日間 27時間42分
160,200歩 116.3km

49番 正衆寺→69番 影向寺→50番 宝珠寺
→51番 西岸寺→52番 宝樹院→53番 良参寺
→54番 正蔵寺→55番 善法寺→56番 瑞延寺
→57番 唯心寺→58番 大仙寺→59番 良雲寺
→60番 東光寺→61番 広目寺→62番 宝珠院
→63番 曹源寺→64番 称名寺
→27番 大昌寺(寺名変わり、立入不可)
→67番 宝樹院



スタート地点の師崎です。目の前の海岸線を歩いていきます。次の札所は豊岡という町にあり、写真の左端に見える陸の裏手あたりにあります。

豊岡は古い建物と狭い道で歴史を感じる街並みです。

豊岡の次の山海という町です。とても広く、砂浜がきれいな海水浴場がありますが、鉄道がないため、隣の有名な内海に比べると、落ち着いた雰囲気ですが、私は好きです。

礫ヶ浦(つぶてがうら)は、対岸の伊勢神宮から神様が投げた岩がここまで飛んできたというのが名前の由来だそうです。
目の前にゴロゴロ転がっている石が礫石と呼ばれています。
鳥居は伊勢の式年遷宮で取り壊した廃材で作られたものだそうです。
現地にある立札にもっといろいろ面白い内容が書いてありますので、見に来てください。

ここは小野浦海岸です。昔、ここでウィンドサーフィンを楽しみ、沖に流され、遭難しかけた強烈な思い出の地です。向こうに見えるのは野間の灯台で、恋人の聖地として今もカップルで賑わってます。

小野浦にある道の駅的な「食と健康の館」で、穴子丼定食(1,080円)をいただきました。
知多半島は穴子が有名で、天ぷら、フライを提供するお店が多いです。
ここの味はまあまあ、値段相応です。


知多奥田も古い街並みが残っていますが、空き家で荒れかけている家屋もちらほらあり、この風景もいつかはなくなっていくだろうと思いました。

遠くに見えるのは常滑にあるセントレア中部国際空港です。麓の海岸線から、内陸部にぐっと登って来てます。往路で先送りしていた27番 大昌寺に向かう途中です。

大昌寺の案内看板が残っていましたが、お寺は大昌寺とは別の名前になっていました。
グーグルマップでは「大昌寺」と表示されてます。

再び、海岸線に下りていく道は竹林の生い茂る人通りの少ない道を歩きます。電灯もないので、昼間しか、怖くて歩けません。

途中、レンコン畑があり、蓮の花がちらほら咲いていました。綺麗です。

人が飼っていますが、山羊にも遭遇しました。他に2匹の存在を確認しました。

四国直伝弘法を歩いていると、知多四国と重なっている札所は、知多四国の表示しかないなど、本当にメジャーではないと実感しますが、それ故に特別感があり、楽しんでます。
あと半日あれば結願できそうな距離を残してますが、近いうちに、じっくりと歩こう思います。