「音子」
それは出会い系サイト内でニューハーフやオカマの人の隠語である。
男→音子
である。
出会い系サイト内で音子との出会いが成立した。
すぐさま高石くんへ電話をし待ち合わせ場所とお相手の特徴を伝えた。
待ち合わせ場所へと移動する車内は無言でとても気まずい空気になっていた。
先輩は一言も話さない。
高石くんも何も言えず目的地まで車を走らせた。
待ち合わせ場所の公園に着いた。
サイト内で決まった事はその公園の公衆トイレの中で二人順番にお口で処理をするというものだった。
先輩は公園に着くと
「俺が先にいっていいか?」
とだけつぶやいた。
高石「もちろんいいっすよ。」
二人は車を降りて待ち合わせ場所である公衆トイレへ歩いた。
高石くんは僕に着いたことを電話で報告しながら歩いている。
高石「どんな服装って言ってたっけ?」
僕「白いTシャツに白い短パンだってよ。」
高石「えーっと、この時間だから人もいないしあの人で間違いないな。」
高石「男やないか!!!!」
ブーーッ(笑)
僕はその日一番の笑顔で笑い転げた(笑)
高石くんと先輩はそれから仕事場ではギクシャクしたらしい。
高石くんはそれから僕が連絡をしても半年間は電話に出なかった。