ニューヨーク地下鉄を撮る! | 北部樺太開発鉄道広報部

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矢神の脱東京論。 presented by yagamitosiiti

※おことわり

 この記事はニューヨーク地下鉄撮影において、治安上の安全やその他法令上の適正を保証するものではありません。撮影は各自の自己責任でお願いいたします。当ブログは一切の責任を負うことはできません。

 また、ニューヨーク地下鉄において撮影その他の公的な許可、正統性を証明する記事でもありません。ニューヨーク地下鉄での撮影その他は、完全に自己責任で行ってください。

 

 という訳でニューヨーク地下鉄を撮影します!

 

 ニューヨーク鉄道には把握しきれないほどに路線があります。が、実は意外とシンプル。

 ご丁寧に運行系統がナンバリングされており、また運行案内のアプリなんかも充実しています。

 今回はそんな世界有数の地下鉄、ニューヨーク地下鉄を撮影します。

 

 まず、ニューヨーク地下鉄は大まかに二つに分ける事が出来ます。

 AディビジョンとBディビジョンです。

 この二つの違いは歴史的経緯だとか路線規格だとかに起因するわけですが、本当に適当に言うと「銀座線と丸の内線の違い」みたいなものです。

 この二つは車輛断面の大きさなどが違い、Bディビジョンの方が車両が大きいのです。

 この二つの見分け方は簡単で、路線図で見た時に「数字で表されている系統」及び「42丁目シャトル」がAディビジョンで「(Ⓢ系統を除く)アルファベットで表されている系統」及び「その他シャトル」がBディビジョンです。

 

 今回は順番に見ていきましょう。

 

 

 

 Aディビジョン

 こちらは車輛断面が小さく、直線的な車体側面が特徴的です。

 

 ワールドトレードセンター駅 系統

 顔面は丸っこいのに車体は直線的。Aディビジョンの最古参、R62系です。

 R32系列は川崎重工製の無印とカナダボンバルディア製のA型があります。

 たぶんこちらはA型かな? 外見上の違いが無いそうなので、もう全く分かりません。

 ①②③系統はこの顔が来ることが多かったです。なのでこれを撮りたい方はおすすめです。

 撮影地はワールドトレードセンター駅です。すこし上のダクトがうるさいですが、数少ない地下区間で側面をしっかり撮れる駅。

 停車直前で速度も出にくく、そしてワールドトレードセンター直下の為警備も手厚い、治安撮りやすさ双方の面で撮りやすい駅です。

 ただ、基本的にこの系統R62系しか来ません。二、三本撮れば満足かなあという場所です。

 

 タイムズスクエア駅 ・Ⓢ系統

 有名なタイムズスクエアにある駅。人の数無い時間帯は少し不安でしたが、平日のラッシュ時間帯は撮る事がはばかられるぐらいの人の多さで、警官も常駐。身体に被害が出るようなことは少なそうに見えました。

 この駅は特殊な構造で、様々なカットを得る事が出来ます。

 Ⓢ42丁目シャトルのホームから、①②③系統の線路を見る事が出来ます。

 これはもともとⓈ42丁目シャトルが①②③系統の本線であった名残で、壁などで封鎖されることなく直接見る事が出来ます。というか今でも線路がつながっている様が確認できます。

 系統を撮ることもできます。が、ここではやはり系統がおすすめ。

 まあ、かなり高感度耐性のあるカメラでないと難しいですが……。

 こんな構図も得る事が出来ます。一部進入禁止の区域もあるので注意してください。

 この駅では42丁目シャトルも撮影可能です。

 二番線到着のⓈ42丁目シャトル。

 Ⓢはシャトルの事で、ここ以外にも数か所Ⓢを掲出する系統があります。同じⓈでもかなり違うので注意が必要です。

 この42丁目シャトルはR62のみで運行され、また途中に常用するポイントが一切ないため、三線を単線としてそれぞれ扱っていったり来たりを繰り返す、そんなヘンテコな路線です。

 番線はタイムズスクエア基準で1・2・3とあり、うち1番は平日ラッシュ時のみの運用。2番は特殊塗装の5連の運行で、1・3はそれぞれ3連での運行。R62系の3連はかなり珍しい用なので押さえておきたいところですが、残念ながら編成をしっかり押さえることは出来ません……。

 また、構図的に顔面を正面から捉えることになりますが、ニューヨーク地下鉄は地下区間では基本的にハイビームで来るため撮影が非常に困難です。

 ピンぼけ、フレア、その他諸々……。まあ、或る程度割り切ることが必要です。

 

 コートストリート/ボロ―ホール駅 系統(④・⑤・5⃣系統)

 ニューヨーク交通博物館最寄りの駅です。ニューヨーク地下鉄お約束の、系統によって駅名が違う駅です。少し混乱しますね。

 アッパータウン方面をホーム中ほどから地下鉄構図で狙います。

 この路線は基本的にこの顔のR142系列しか来ません。

 一部形式(R142A)は川崎重工製です。

 

 シティホール/ブルックリンブリッジ駅 ④・⑤・⑥系統

 似たような構図ですが、こちらはシティホール駅。……ですが、R・W・N系統のシティホール駅とは乗り換えができず、J・Z線とは駅名が違うにも関わらず乗り換えが可能です。ああ、ややこしい!

 シティホール駅は頑張ればこんな構図を得る事が出来ます。画質の荒れは……その……見逃してください。

 系統(⑥・6⃣系統)はこの駅で折り返し。

 系統の折り返し用線路には旧シティーホール駅があるらしく、そこは撮影に最適な場所なのですが、残念ながら現在は閉鎖されております。

 これは9.11アメリカ同時多発テロの影響によるもので、旧駅がテロ時の緊急避難場所に指定されたことに伴う措置のようです。なんとも残念。

 系統は基本的にR62系しか来ないので丁度いい、と思ったのですが……。仕方ありません。

 この駅から徒歩で行ける距離にワールドトレードセンターがあるわけですが、そこの9.11メモリアルを訪れその悲惨さと米国人の怒りに触れれば、文句の一つも出てはきません。

 

 クイーンズボロプラザ駅 系統(⑦・7⃣系統)

 マンハッタンバックの構図が得られる地上駅。この怪しげな高架線がまた素晴らしい!

 編成写真はあきらめてください。どんなに頑張っても編成全てを入れることはできません。綺麗な構図にするには、思い切ってぶった切るしか活路はありません。

 この駅は特殊な駅で、AディビジョンとBディビジョンの路線が混じりあう駅です。

 まるで赤坂見附の高架版みたいなところです。

 ちなみにBディビジョンの路線はN・W系統で構図は以下の通り。

 とんでもない急カーブと急勾配の連続の末に駅にやってきます。

 ダウンタウン方面はこんな感じ。なんというか、青砥駅を彷彿とさせる構造の駅ですが、撮りにくさは青砥駅のそれとは比較になりません。

 非常に撮りずらく、また危険ですのでお気を付けください。

 

 また、治安は駅周囲、電車内含めてあまり良くありません。

 男性の私ですら、車内で浮浪者に殴られたり、街中で変質者に付きまとい、嫌がらせ行為を受けたりしました。

 いい構図が得られる駅であり、また近くに鉄道名所のある駅ではありますが、十分に注意してください。

 

 33ストリート・ローソンストリート駅 系統

 上記のクイーンズボロプラザ駅からアッパータウン方面に一駅、33ストリート・ローソンストリート駅です。

 こちらの方が若干編成が長く入りますが、⑦系統は5+6の11両編成。無理です。

 車両はR188。新造車と前述のR142A系からの改造車を含み、全車が川重製です。

 R188系はどうもこの⑦系統専用だそうで、ここならば確実に川重製を拝む事が出来ます。

 この⑦系統はニューヨーク地下鉄では珍しい独立系統で、全線がフラッシング線という単一の路線で構成されています。

 その為各種先進技術の導入が簡単で、現在ではCBTCが先行導入されています。

 反対側はこんな感じ。ダウンタウン方面行を狙います。

 ニューヨーク地下鉄は何と色灯信号式!!

 なので線路が非常にごちゃごちゃしています。

 なんとか頑張って編成写真を撮ってください。

 なお、この駅は前述の通りクイーンズボロプラザ駅から一駅の場所にあります。駅間には非常に大きなアムトラックの車両基地があり鉄道名所になっておりますが、治安に大きな不安があります。

 実際に降りてみましたが前述の通り浮浪者による付きまとい、嫌がらせ行為に遭遇しましたので、もし行かれるのであれば相応の覚悟を持ったうえでの行動をお勧めします。

 米国では男性への性犯罪も普通に起こりうるということを、合わせて記述しておきます。

 

 さて、ここまでAディビジョンの撮影地をご紹介してきました。

 ではお次はBディビジョン……となるわけですが、今回は残念ながらまともな撮影地を探し出す、行く事が出来ませんでした。

 ここから先はかなり写真が残念になるのでご了承ください。

 

カナルストリート/6アベニュー駅 Ⓐ・Ⓒ・Ⓔ系統

 写真はそろそろ引退が危惧されているR32系。Bディビジョンでは珍しく直線主体の車輛です。

 現在数編成しかいないということなので撮りに行きましたが、まともな撮影地は郊外区間に行かないと無いようです。

 地下区間の撮影は諦めて、郊外の地上区間に行くことをお勧めします。

 こんな感じで車両自体はすごくカッコイイです。

 ちなみに、ニューヨーク交通博物館には既に展示されていました。

 なんというか、すごく103系を感じました。

 珍しく抵抗制御の車輛で、良い音で地下区間を駆け抜けます。撮るよりも、どちらかと言うと乗りたい車輛ですね。

 ご乗車、記録はどうかお早めに。

 

 さて、お次は沿線です。

 カナルストリート駅~DeKalb駅間(マンハッタン橋) Q系統

 マンハッタン橋をお隣ブルックリン橋より狙います。

 え? 車輛はどこか?

 こっこでーす。ここここー、ここでございまーす!

 まるでイモトを探せ状態。

 ここで撮られた写真を持ってきても、ただ橋を撮ったようにしか見えません。

 まあ、たぶん撮りようはあるんでしょうから、頑張ってください。

 晴れの日なら、まだ何とかなるのかな?

 

 という訳で、今回行ったほぼすべての撮影地でした。

 アメリカは本当に治安が悪いのでお気を付けください。

 

 ではでは~