流泉書房が誇る、本読みの店員さん
オーサカさんが、ほぼ毎日
SNSで投稿してくれている、
【本日のオススメ本】！
私の横取りダイジェストが全然追い付かずで、
今更の本屋大賞まとめになっちゃいますが、
スルーするには惜しい名作揃いなので、
UPしておきますね！
お付き合いのほどよろしくお願いいたします
『同志少女よ、敵を撃て』(no.610)
逢坂冬馬 早川書房 2,090円税込
2022年本屋大賞受賞した著者のデビュー作。
戦争というものはこれほどまでに人を変えるのか。
重く苦しいテーマだが、
読みやすい文章と適度なエンタメ感のため
物語には入り込みやすく、
必ずしもハッピーとは言い難いラストが
ほど良い余韻を残している。
今だからこそ読む意味がある作品。
『 赤と青とエスキース 』 (no.611)
青山美智子 PHP研究所 1,650円税込
一枚の絵画(エスキース)が
全てのお話で重要なアイテムとなっている
連作短編集なのだが、
読み進めると「連作？」と感じるかもしれない。
ただ、とにかく最後まで読んでほしい。
全てを知った時の驚きと感動を味わうために。
『スモールワールズ』(no.612)
一穂ミチ 講談社 1,650円税込
ままならない現実を抱えて生きる人々の姿を描いた連作集で、
どの話も爽快さはないが心に残る。
全ての話の印象が残る短編集というのも珍しいため、
サラッと読めてインパクトを求めている方にオススメ。
凪良ゆうさんと同じく
BL界からの一般文芸進出なのも注目。
『 正欲 』 (no.613)
朝井リョウ 新潮社 1,870円税込
この本を読むと、LGBTQのように
市民権を得始めているものばかりがマイノリティではなく、
メジャーになっていないものへの差別や拒絶が
未だに強いということを思い知らされる。
現代社会は本当に「多様性」を受け入れているのか？
そんなことを考えさせられる一冊。
『六人の嘘つきな大学生 』 (no.614)
浅倉秋成 KADOKAWA 1,760円税込
一流企業の最終面接に残った
六人の大学生がくり広げる人狼ゲーム。
巧妙に仕掛けられた伏線を
次々と回収していく様が見事で、
最後まで一気に読んでしまいます。
眠れなくなるような
極上のエンタメ作品を探している方にオススメ！
『残月記 』 (n0.615)
小田雅久仁 双葉社 1,815円税込
全て「月」をモチーフにした
三話構成の幻想譚。
ディストピア、アクション、恋愛など
さまざまな要素を含んでおり、
決して万人受けすることはないが
インパクトはあり良くも悪くも心に残る。
一話目の「そして月はふりかえる」は
我々の日常に近い設定で
月の不思議な印象を上手く描いており、
ゾワッとさせられる。
『 硝子の塔の殺人 』(n0.616)
知念実希人 実業之日本社 1,980円税込
509ページの長編の中に
ミステリの名作が散りばめられた
著者のミステリ愛溢れる
ミステリマニアのための作品。
ミステリを読み込んでいる人には魅力的かと思うが、
そうでない人は置いてけぼりにされる可能性あり。
今までの知念作品とは違い
好き嫌いが分かれるかもしれないが、
作品の出来がよく読み応えのある上質のミステリなので
多くの方に読んでもらいたい。
『黒牢城 』 (no.617)
米澤穂信 KADOKAWA 1,760円税込
有岡城の土牢につながれた黒田官兵衛が
城主の求めに応じ城内の謎を解き明かす
安楽椅子探偵もの。
いつもの米澤作品のつもりで読むと裏切られるが、
歴史ミステリとしての出来は素晴らしく
ミステリランキングを総ナメしたのも頷ける。
『星を掬う 』 (no.618)
町田その子 中央公論新社 1,760円税込
現代女性を取り巻く
さまざまな問題が詰め込まれた作品。
正直、読み続けることも辛く感じるほどの内容ではあるが、
美しく印象に残る文章が
ページをめくる手を止めさせない。
昨年度の本屋大賞受賞作家であるため
本年度の順位は低かったが、
心に刻み込まれた一冊。
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もう一作、西加奈子さんの
「夜が明ける」もランクインしておりましたが、
このおすすめ本投稿のリアルタイムに
品切れを起こしていて、
投稿されなかったので
このダイジェストにも入っていません。
悪しからずご了承くださいませ
＊＊＊＊＊＊＊＊
皆さんは、もう、何冊か読まれましたか？
逢坂さんに負けず劣らずの、
全国の本読みの店員さんが選んだ本たちだけあって、
ジャンルも色々、読み応えありそうなのが
揃ってますよね
そんな逢坂さんを中心とした
流泉書房の本が出ております！
こちらも宜しくです！
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