前回の続きです。




父の酸素の値は改善したものの、意識障害は遷延してしまった。



ドクターから今回の意識障害の原因について、



①低酸素脳症




②脳梗塞




③心原性の原因



が挙げられた。



一番可能性があるものとして、酸素不足による低酸素脳症が挙がりましたが、低酸素の時間はわずか(2分ほど)であったため、今回の急変をすべて説明できるかは疑問だそう。それ以外の原因、脳梗塞や脳出血、心原性の可能性も考えられるそうだ。



『意識は戻ってこない可能性もありますか?』



ドクター『最悪、意識は戻ってこない可能性もあります。』


私『これまでも、良くなったり悪くなったりを繰り返しているので、トータルにみてどうなんでしょうか』


ドクター『なかなか呼吸状態は早期には良くならないと思います。意識レベルが改善したとしても自宅退院は困難な可能性が高いです。』


母『お父さんには頑張ってもらうしか。先生たちによくしてもらっているのはわかっているので。』



母は涙を流しながら憔悴していました。






実は、本当の意識障害の原因は別にあります。



ただこの時点では、知識がなかったため、酸素不足による低酸素脳症によって意識がなくなったと思っていました。





ドクターの説明を終え、初めて父に面会しました。



そこで父の姿をみて衝撃を受けました。


目は焦点が合わず、口はだらんとしていて、私たちの声掛けにも全く動じません。



父のこの姿を目の当たりにして、率直にこれはヤバい!!と思いました。




続きます。