今年もそば集落に新そば食べに行ってきた。 | C.I.L.

今年もそば集落に新そば食べに行ってきた。

過去何度も紹介している長野県の唐沢そば集落だが、今回は初めてカップルではなく、友人を連れて5人で回ることになった。

■参考リンク
・当ブログの旅行カテゴリ
・唐沢そば集落オフィシャル

が、よりによってこの日は中央道で大事故が起きたあの日あの時であり、朝8時に板橋を出たものの、途中で下道に降ろされ、甲府の目前でやっと中央道に乗り直し、4時間以上かかって到着。


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一軒目はこの集落で最も古くから営業していると言われている 「からさわ屋」 さん。


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この集落のお店すべてに言えることだが、農家が居間を開放しているだけなので、ご覧のように全くお店らしくない。田舎のばあちゃんの家と表現するのが最も近いと思う。


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ここは皿そば2枚で1人前となっており、金額は1,000円とそれなりなものの、1枚の量は平均的な街の蕎麦屋の大盛りせいろと同等。半人前(皿そば1枚・500円) の注文もできるので、小食な人や、他にも色々な店を回りたい人は、無理せずそれを頼むべき。

また、この店のつゆは優しいあっさり味なので、ハシゴをするなら最初の方に食べるべき。つゆの濃いお店の後だと味気なく感じてしまうかも。


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続いてこの集落で一番の 「鉄板」 である山法師へ。
確実に美味しい蕎麦が食べられる一軒を選べと言われたら、おそらくここじゃないかと。


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とりあえずビールとサービスで出されるお漬物で蕎麦の茹で上がりを待つ。


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とかなんとか言いつつ、漬け物だけで満足できるはずもなく、気付けば当然のように野菜天の盛り合わせと馬刺しが。

そう、長野ってのは馬食文化なので、馬刺しで酒をかっくらってからの〆蕎麦なんて夢のコンボが可能なのである。ついでに言うと、この集落から車で1時間くらいの距離にある穂高はワサビの産地であり、蕎麦・ワサビ・馬肉のトライアングルを個人的に ”南信の大三元” と呼んでいる。


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とかなんとか言ってる間に蕎麦キター!

上は大盛り蕎麦、下は地元の名産品である長芋を使ったとろろ蕎麦。この店はつゆが東京で食べ慣れた醤油辛いタイプなので、それもあって蕎麦をたぐる手が止まらなくなる。

うめえ。やっぱこの店の蕎麦はうめえ。

ただ、蕎麦を挽いた時期が合わなかったのか、クリティカルって感じではなかったなあ。やはり11月の前半に来ないとあの一撃必殺の風味は楽しめないっぽい。


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そんでもってこの日のラストはそば幸さん。


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この店は 「THE 田舎の豪農!」 てな佇まいで、家の前が庭園風になっている。


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そば幸は蕎麦以外の料理が豊富なのが特徴なので、まずはお茶と漬け物で作戦会議。


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先鋒:馬スジ


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次鋒:馬モツ


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中堅:鴨焼き

どれもこれも地の利を活かしたステキな味わいであり、酒がいくらあっても足りない。運転係りに気を遣ってセーブしながら飲もうと思ったのに酷いことしやがる!

しかしすでに腹が限界に差し掛かっていたので、飲みたくても酒を入れるとそばが入らなくなるという進退窮まった状況に。友情のためではなく、単に胃の容量の問題で酒を控えねばならなくなった。結果論だが丸く収まった気がする。


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上から、かけそば・たぬきそば・もりそば

この店の蕎麦は加水率が高めの柔らか食感なので、寒い時期は温かいそばが最高。つゆと一緒に優しい口当たりのそばを口一杯にほうばる幸せ。

それはそうと、たぬきそばというと普通は揚げ玉や天カスが入るものだと思っていたのだが、この店では普通に天ぷら(かき揚げ?) が入ってきた。ここまで具の存在がハッキリ確認できるたぬきそばは初めてかもしれない。


という訳で、ちょっと時期が遅くなってしまったけれども、今年も無事に新そば巡りを楽しむことができた。来年はこの一帯が新そばに切り替わる11月の頭頃に来たいなと。

さらに欲を言えば、南信はだいぶ詳しくなったので、来年からは北信を巡ってみるのもいいかなと思ったり。誰か戸隠情報あったらくれ!