オレとファイプロ2※過去ログサルベージ | C.I.L.

オレとファイプロ2※過去ログサルベージ

2005年09月11日

ファイプロ復活記念『オレとファイプロ その2』


という訳で、ファイプロテキストを書くつもりで始めたのに、ファイプロに関する話が全く出なかった第1回。その反省を踏まえ、とりあえず頑張ってファイプロ縛りで語ります。


■参考リンク
ファイプロリターンズ

ファイヤープロレスリングリターンズ公式サイト



オレ様が最も好きなファイプロシリーズは、なんと言っても『クイーンズスペシャル』である。この『クイーンズスペシャル』の完成度は、操作性、キャラデザイン、システム全てひっくるめて考えても、びっくりするほど高かった。女子プロヲタなオレ様にとって、未だに遊べる名作である。


ヘアーホイップだの全女式ボディスラムだのといった、一部の大きなお友達にとってたまらない女子プロ技の数々…。髪を軽やかになびかせて躍動する選手の美しさ…。でもって他のファイプロとは明らかに違う、滑らかかつ華やかな動き…。エディット機能も搭載しており、言う事なしの名女子プロゲー…。


これぞクイーンズスペシャルクオリティ!


と、なんだか凄い勢いで話がすっ飛んだ気がするんだが、どうなんだろう?ねえジャガー?やっぱり通常版のファイプロの話をするべきなのかね?


だって通常版のファイプロって女子レスラーがブサイクなんだもん!登場する女子レスラーがみんなチャイナ系かアジャ系かなんて我慢できないじゃんそんなの!頼むから女子だけは『クイーンズスペシャル』みたいなデザインにしてくれよ!


と息巻いた所で、仕方なしに第一作目から振り返ってみる。


■ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ(PCエンジン)

オレとファイプロの蜜月は、当時仲の良かった友人が、PCエンジンごとオレ様の家に持ち込んでくれた事から始まった。


ファイプロはそれまでのプロレスゲームとは違い、ゲーム寄りではなく、”プロレス寄りなプロレスゲーム”だったのである。プロレスファンへの細やかな配慮がなされており、プロレスファンが脳内で『オレだけのプロレス中継』を見れるという、かなり中毒性の強い内容だった。


ゲームとしての面白さもさる事ながら、自分だけの『プロレスドラマ』を楽しめる所がズバ抜けて秀逸だったと思う。


ドラマといえば『コンビネーションタッグ』には各選手に1つずつ『隠し技』が設定されているのだが、これがまた憎いチョイスなのである。例を挙げると、猪木がパワーボム、前田がヘッドバット、タイガージェットシンがジャーマンスープレックスといった感じ。まさにプロレス的に『正しい隠し技』なのである。


試合中にエキサイトした前田がU戦士の仮面をかなぐり捨て、大阪の喧嘩屋時代に戻ったかのようなゴンタ顔で対戦相手の顔面にヘッドバットを叩き込む…。


はたまた普段はヒールに徹するシンが、ジャーマンスープレックスを繰り出して隠れた実力者ぶりをアピール…。

隠し技1つとってみても、プレイヤーが勝手にこれだけのプロレスドラマを感じる事が出来たのだ。(シリーズを重ねるごとに『隠し技』の重みがなくなってしまったのは痛い)


そして何より面白かった要素が、凶器やヘッドバット、鉄柱攻撃などを喰らうと額が割れて流血し、関節技などで腕を攻められれば腕が、脚を攻められれば脚が痛んでいくという、部位ダメージの概念。


これはゲームとして考えると『対戦バランスが崩れてクソゲー化する危険を帯びた要素』だったと思うのだが、題材がプロレスだった事が有利に働き、見事なまでに『ファイプロの必須要素』として認知されるに至った。


腕を攻められ続けると、あしたのジョーのノーガード戦法のように腕がダラリと垂れ下がってしまい、脚を攻められるとレスラーの動きが極端に遅くなるなど、部位のダメージが見た目にも分かり易い点が、もの凄くプロレス的でよかった。


さらには部位ダメージが貯まると、その部位を使う技のダメージまで減ってしまうという要素もあった(脚ならキックが、腕なら投げ技等が)。


そんなステキなシステムが搭載されていたら、そりゃラリアット対策でハンセンの腕を攻めたり、前田のキックを封じるために脚殺しをしたりするさ。散々脚を痛めつけた前田に起死回生の大車輪キックを喰らい、一発で流血して大ピンチなんてドラマも生まれるさ。


そうそう、この前田(冴牙)の強さといったらアナタ。脚にダメージを与えるローキック、返せないキャプチュード、腕と脚への各種関節技、流血を巻き起こす上にダメージの大きい大車輪キックなどなど、ヤバイ以外の表現がないほどヤバイ。


話はズレたが、ファイプロ特有の『ゲーム』と『プロレス』の絶妙なバランス感覚は、この『ファイプロ第一作目』の時点で完成されたと言えるだろう。



とまあ適当にダラダラと語ってみた訳だが、この『ファイプロ第一作目』に対して1つだけ声を大にして言いたい事がある。


なんでドラゴン藤波がいないんじゃヴォケ!


鶴田・天龍・長州ときて、なぜ藤波だけいない!おかしくないか?!あまりに可哀想じゃないか?ドラゴンスープレックス、ドラゴンスリーパー、ドラゴンスクリュー、ドラゴンリングインと、数々のオリジナル技を持つ日本のプロレスの功労者なのに!


いくら当時の藤波に『コレだ!』と言えるタッグパートナーがいなかったからといって、『出さない』っつうのはナニがアレだろ!(ちなみにファイプロ第一作目はタッグチームという概念に重きが置かれていた)


マサ斉藤はともかく、海賊男ガスパーまで”2人に増殖して”登場してるんだから、僕らのドラゴンにも光を当ててくれよ!アレか、ヒューマン的にドラゴンは海賊男以下なのか!


無理矢理猪木と前田をタッグにしたりしてるんだから、藤波だって誰か適当なレスラーと組ませてやってもいいじゃないか!いくらなんでも酷いじゃないか!お前は藤波嫌いのミスター高橋か!


そういや藤波ってタッグの印象がないよなあ…。藤波のタッグパートナーって言われて誰が頭に浮かぶ?猪木?タイガーマスク?もしかしてイナズマ?


なんにせよ、前田と猪木のタッグなんか作るくらいなら、猪木・藤波の師弟タッグの方がプロレス的に良いと思うんだが…。『鶴藤長天』の”藤”だけいないなんて…。(密かに本気で傷ついていたらしい)


この妙なところでいきなりガチを仕掛けてくる点も、第一作目から装備されていた大事なファイプロ要素なのである。


と、藤波オチでキレイにまとめたつもりになってみる。



-無駄に長くなったのでまたしても続く-


■参考リンク
ファイプロリターンズ

ファイヤープロレスリングリターンズ公式サイト