【突発旅行】和倉温泉 渡月庵 その2 →和倉ぶらり旅 | C.I.L.

【突発旅行】和倉温泉 渡月庵 その2 →和倉ぶらり旅

すっかり更新し忘れてた。

というわけで、今回は和倉温泉渡月庵さんのお風呂と、和倉温泉の街中の様子をご紹介。




こちらは渡月庵の貸切風呂の脱衣所。どうでもいい事なんだが、足ツボマッサージ機が使い放題なのが気に入った。(貧乏性)





貸切風呂なのに全体的に広く、湯船は大人が5人くらい足を延ばして入ってもまだ余裕がありそう。これなら三世代家族6人とかでもゆったりできるんじゃないか?

和倉のお湯は海が近いからか塩分が強く、あっという間に全身が温まる。問題なのが皮膚に疾患のある人にはちょっと刺激が強いかな?という点。入ってれば慣れるレベルだけどね。




内湯の隣には露天風呂もあり。残念ながら広々とした景観はないんだが、その代わりに整えられた庭園が見れる。雰囲気の良いお風呂なので、夫婦とかカップルでのんびりするのに最適じゃないかと。




そんでもって渡月庵にはもう一つ貸切のお風呂がある。
この古い蔵のような建物に入ってみると…。






中には妙にコジャレたスペースが。洗面台からお化粧台からトイレまで見事なまでに若いおにゃの子が好きそうな造り。キレイすぎてオレのようなこ汚いオッサンには居心地が悪い!





こっちのお風呂はちょっと狭めで、大人が2人も入ったらギュウギュウである。ただトンネルのように出っ張った部分(写真下)があって、そこはちょうど1人がスッポリと納まるくらいのスペースがある。オレみたいな "閉所好き" ならすんごい落ち着くと思うんだが、閉所恐怖症の人は嫌がるだろうなあ。(個人的にはこのトンネル風呂にハマってるのが最高に気持ちいい)





でもってお風呂の隣の部屋では岩盤浴が楽しめる。洋風なんだけど、どこか和のテイストを感じるノスタルジックな内装で、寝転がってて気分がいい。それほど強烈な熱さはないんだが、20分も寝てると汗ダクダク。

あー、女の子にはこっちの岩盤浴の方が受けがいいかもしれんなあ。家族で行くとか、高齢者を連れて行くなら最初に紹介したお風呂の方がいいと思うけど、若いカップルとかにはこっちの方がオススメだなあ。(早い話が両方入れという事なんだが)




岩盤浴でたっぷり汗を流したら、美味しい朝ご飯をモリモリ食おう。なんかもう理想的な旅館の朝食って感じで幸せすぎる。やっぱ日本人は米と魚だ。



<和倉温泉ぶらり旅>

・和倉温泉
もともとは1200年ほど前に温泉として開かれたのが始まりだといわれているが、それは現在の場所ではなく、山の麓に湧いていた。それが、永承年間(1046~53)に地震が起きて源泉が閉ざされてしまい、行き場のなくなった湯が、七尾湾内に噴き出し、珍しい海中の温泉となった。

海に湯が噴出したことが人間に分かったのは、シラサギが海で羽を休めている姿を、村人が目撃したからだという。その姿はまるで人が沐浴をしているようだったといわれている。

初めは、潮が引いた時に湯をくみ上げて使っていたものが、七尾の城主畠山氏や加賀藩の前田氏が徐々に整備し、明治になって山を開いて、さらに旅館などに内湯が引かれるようになって、現在の温泉街になったそうだ。また、1963年にはボーリングによって新しい源泉も発見された。

現在の七尾の海はとても静かだ。能登半島が日本海を、あたかも左腕で抱えるように包み込んでいるが、その中でさらに包み込まれているのが七尾湾だ。七尾湾には能登島が浮かび、湾内は北湾、西湾、南湾に分かれている。この西湾をすぐ目の前に見て、和倉温泉の温泉がある。良泉が湧き出ている他に、風光明媚というのは、温泉の条件としては最高だろう。

(中略)

地殻変動によって湯が湧き出し、その湯に動物が浸かっているのを人が目撃する。苦労をしてその湯を人が利用するようになり、為政者もそれを助け、明治以降に近代化が進み、誰もが利用できるようになった。同じような経緯は多くの温泉地で耳にする。温泉はただそこに湧いているだけでは、湧水でしかなく、人の手が関わることで始めて温泉としての意味をなす。そこに、動物が一役買っている、というのも面白いものだ。(取材:岩間靖典)

ツムラ温泉科学プロジェクト から引用)


和倉のオフィシャルサイトにある説明書きよりも良い文章だったので、思わず引用してみた。




宝仙閣の専務であるbee氏に案内してもらって、街中をお散歩してみた。最初に訪れたのは渡月庵のすぐ近くにある、スクナビコナが祀ってある神社。その名も少比古那神社。

国津神(と呼ばれた人たち) は能登くんだりまで逃げてきたんだろうか?






こちらは和倉の湯元広場。源泉が命の温泉街だけあって、お湯自体を祀っているみたいね。よく見ると 「湧く浦」 と書いてあって、これが和倉の由来なんだろうなと勝手に解釈。確かにすぐ目の前が七尾湾だし、納得できる名前だ。




温泉かけ薬師如来像さん。何かいわれがあるのかと思いきや、bee氏も 「これ何でしょうね?」 と首をひねっていた。誰かが勝手に作ったと解釈していいのか?それともbee氏がいい加減なのか!?




こちらは弁天崎公園の中にある弁天様のお社。こっちはちゃんとしたいわれがあって、何でもこの公園はその昔海を隔てた先に浮かぶ孤島だったらしい。それが明治時代に埋め立てられて、今のように地続きになったそうな。




案内役のbee氏が 「俺はこのフォントが凄く好きなんですよ」 と紹介してくれたバスターミナル。確かにレトロな造りで可愛らしい。これで走ってるバスがボンネットバスだったら最高。(未確認)




こちらはbee氏の実家でもある宝仙閣さん。今回泊まった渡月庵はこの別館である。










七尾湾があまりにキレイだったから無心で写真を撮りまくってみた。bee氏も 「こんな色の海は珍しいですよ」 と言っていたので、本当にレアなんだろう。

この青を基調としていて、そこにクリーム色だったり、紫だったり、少し赤が入ってたりという色合いは素晴らしいの一言。それにこの日の七尾湾は凄く水面が穏やかだったんで、不思議な滑らかさがあった。まるで鏡みたいなんだけど、鏡よりももっと柔らかい物というかなんというか。



■特別付録 その1

渡月庵のすぐ前の入り江にたたずむサギ(?)の人。bee氏いわく 「この人はうちで一番の常連なんですよ」 とのこと。いつも同じ場所にいるらしい。



■特別付録 その2

異国人パブ。激しくレトロ。レトロって言うかむしろ物悲しい。異国人パブて。異国人て。



■参考リンク
前回紹介した夕飯はこちら
和倉温泉
宝仙閣
渡月庵

※今回紹介した貸切風呂は有料なので、上のオフィシャルサイトを見て貸切風呂とご飯のコースがセットになってるプランを選ぶといいかも。

ちなみにオレが今回お願いしたのは、和牛ステーキと舟盛りのコースと、貸切風呂の湯音がセットになったプランで、1泊14,700円だった。それに貸切岩盤浴の夢蔵が50分で2,800円なので、総額で1泊17,000円くらい。

お手頃なお値段なので、記念日かなんかにちょっとリッチな旅行なぞ楽しんでみたらどうだろ。(問題は能登までの交通費と移動時間なんだがな!)