アンバーシャダイが事故死…。 | C.I.L.

アンバーシャダイが事故死…。

競馬ファンじゃないと分からない話題で申し訳ないが、現役時代に賞金王に輝き、また種牡馬として地味ながらも堅実な成果を残していたアンバーシャダイ (父ノーザンテースト) が死んでしまった…。


■参考リンク http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070130-149040.html



アンバーシャダイももう30歳だったのね。種牡馬としては数年前に引退していて、今は静かに余生を送っていたところだったそうな。で、放牧中に脚を踏み違えて肩を骨折して死亡と…。サラブレッドって切ないなあ。


オレはさすがにアンバーシャダイの現役時代は知らないけど、その子供世代とか孫世代の馬だったらよく知ってるのよね。


「メジロはメジロでもメジロマックィーン!」 という、メジロマックィーンの噛ませ犬(馬?) として名を残してしまった不運のG1馬メジロライアンとか、ライアンの息子の天皇賞馬メジロブライトとか、同じくライアンの子供でG1を5勝した名牝メジロドーベルとか。


そういやG3レースまでなら大活躍するのに、G2以上のレースになると急に雑魚キャラと化すベストタイアップなんて不思議な子供もいたなあ。


あとはG1は勝てなかったけど、地味~に着入りし続けた強いんだか弱いんだか分からないカミノクレッセとかもアンバーシャダイの息子だ。中央で30戦して8勝、その内グレードレースでの勝利はG2の日経新春杯のみ。それなのにG1レースになると急に2着とか3着に入り込んでくる不思議な馬。


なんかアンバーシャダイの話じゃなくてカミノクレッセについて盛り上がってしまいそうだけども、こいつ凄い微妙なんですよ。だってさ、安田記念1600m(2着)、天皇賞秋2000m(3着)、宝塚記念2200m(2着)、天皇賞春3200m(2着)と、距離も相手も関係なく着入りするのに勝てないというわけの分からなさ。


そういう意味ではもの凄く強い馬だったのかもしれないけど、残念なことに何故かいつもあと一歩及ばず。まあ同じアンバーシャダイ産駒であるメジロライアンの宿敵メジロマックィーンとか、スプリント~マイル戦でメッチャ強かったヤマニンゼファーとかが相手だったから仕方ないっちゃ仕方ないんだけども。(獲得賞金額が約4億4千万円とG1馬クラスなのも微妙…)


あとアンバーシャダイの息子で凄いのといえば、なんと言っても史上最高の晩成馬オースミレパード だよなー。重賞とは縁遠い馬だけど、1991年4月産まれだから今年16歳。なのに未だ現役で公営競馬で走り続けているというトンデモ馬ですよ。(16歳って人間で言えば60歳越えてるんじゃないか?)


それに年寄りが老骨にムチ打ってダラダラ走ってるだけじゃなくて、日本の高齢出走記録を塗り替えた上にそれなりの成績を残してるんだから凄いとしか言えない。(2007年になってからも2回出走してて3着と9着。ちなみに2004年以降勝ちはない)


16歳まで生きられないサラブレッドも多い中で、オースミレパードの存在はとにかく凄い。ボキャブラリーがないから凄いとしか表現できんw




しっかしここまで距離適正も活躍時期もバラバラで、なおかつキャラの立った子供を輩出し続けたんだから、やはりアンバーシャダイは地味ながらも良い種牡馬だったんだなと思う。(さすがに父親のノーザンテーストには及ばないけど)



で、競馬ゲームファンにとってもアンバーシャダイって序盤に大助かりなステキな種牡馬なのよね。


一昔前のゲームだと評価が高くて高額種牡馬なんだけど、最近の競馬ゲームだと内国産のお手頃な種牡馬で、なおかつ活躍期間の長い堅実に賞金を持って帰って来てくれる馬を輩出してくれるあり難い種牡馬なんですよ。


しかも体力面とか末脚が光る子供が誕生する場合が多いので、史実通り孫の世代でモンスターが産まれる可能性があるんだよね。(アンバーシャダイ産駒の体力のある牝馬と、スピードに特化した種牡馬を掛け合わせるのが常套手段かしら?)


ゲームライタ-時代にダビつくの攻略本を書いたときに、序盤の経営難を何度もアンバーシャダイに救われた思い出もあるし、なんか辺に思い入れのある馬だったんだよなあ。



という訳で、いぶし銀的な名馬アンバーシャダイさんのご冥福をお祈りいたします。(追悼記念ってことで家で久々にダビつくでもやってアンバーシャダイ産駒を活躍させるかな…)