K-1の抱えた病は今に始まったことじゃない。 | C.I.L.

K-1の抱えた病は今に始まったことじゃない。

前に書いた記事のコメント欄にボブサップのインタビュー (2006年6月) のURLを貼ってくれた人がいたんだが、そのサップのインタビューを読んでたらある格闘家のことを思い出した。

初代K-1王者のブランコ・シカティック である。


シカティックはクロアチア出身の選手で、そりゃもう強くて強くて初期K-1のレジェンドとなっているほどの選手なんだが、K-1からプライドに移籍して以降はあまり結果を残せず、自然消滅に近い形でフェードアウトしてしまった。

まあシカティックは1954年生まれという年齢の問題もあるし、選手として未来のある人物でなかったのは事実なんだが、それとは関係なく彼の人生を狂わせてくれたとんでもない人間がいる。


それが様々な格闘技イベントで実績を残しているミルコクロコップである。

元々ミルコとシカティックは弟子と師匠という関係だったのだが、時間が経つとともにその関係性もおかしくなり、ミルコがバウンサーなんだかマフィアなんだかといった連中を使って、シカティックを殺そうとしたこともあったという。

この話は長い間日本で語られることのなかったエピソードなんだが、最近になってシカティック自身の口から衝撃の告白がなされた。

事の発端は、選手としての活動を諦めて引退したシカティックが興した事業にあるという。

シカティックは格闘家を引退後、様々な職業を転々としながら、最終的にタイガージムというジムを開き、そこの生徒の収入のためにとセキュリティ会社(警備会社) を設立した。

この会社が予想以上に大成功したんだが、その盛況ぶりを見たミルコも同じような会社を作り、さらにはシカティックに対して様々な嫌がらせをし始めた。

その結果シカティクは濡れ衣で3度も逮捕され、さらにはマフィアなんだかその辺のバウンサーなんだかよく分からない連中に襲われそうになったりと、命の危険を感じるまでに至ったという。

シカティックはミルコからしてみれば大恩人である。

なんたってミルコはシカティックのジムの門下生だし、クロアチアから日本に連れて来てK-1選手として活躍できるように手配してくれたのもシカティックなのだから。

そのシカティックに対してミルコはこんな非道な行為を行っていたというのだ。

で、一方のミルコはこの件に関してまともな反論をしていない。

そして相変わらず身辺にマフィアと噂される連中をはべらしながら活動していると。


で、このミルコとボブサップの試合で、「ミルコがグローブの中に鉄製の何かを握りこんで殴った」 という噂が前々から囁かれていた。


これはあくまで噂だと言っておくが、K-1には石井館長の時代からミルコに限らずこの手の胡散臭すぎる話が多すぎる。

ぬるぬる秋山がどうこうというより、こうしたマフィアだヤクザだのとの付き合い方から考え直さなければ、何の抜本的な解決にはならないと断言しておく。