小原営農センター
  • 01Jul
    • 百姓便り 2020年 7月

      6月15日 予定通り 約39ha 有機栽培認証済みの田んぼ全ての田植えを終えました。その後を追って抑草の為の、除草機も30日に終了。ご飯で頂くうるち米のコシヒカリ(中生品種)26ha 日本晴(晩生品種)2.8haもち米は、カグラモチ5.7ha 新大正糯3ha 酒米は、富の香0.4ha 黒米は、0.8ha 日毎、大きく育っています。先日、青田まわりを行いました。稲作初心者の管理する田んぼでは、葉っぱの色の悪さに稲作20年以上の先輩百姓が気付き、泥に中にすき込んだ緑肥が発酵してガスが沸いているため根が苦しんでいると、排水をしてのガス抜きの指示が出ました。その稲株を抜いてみるとやはり根の生育が悪かったそうです。担当者は生育が追い付いてくれるか心配そうに毎日足を運んでいます。この後稲刈りまでは、水の管理と稲の草色や分株を見ながらの追肥やスムーズな入水排水の為の溝切り作業になり、アオサギがゆっくり歩きおたまじゃくしを狙う静かな田んぼに戻ります。アオサギは稲を踏みつけるので歓迎はしないのですが大豆16haの種まきに手を焼いています。契約栽培分と、自家加工の豆腐製造と大粒納豆で使う“エンレイ”。小粒納豆で使う小つぶで可愛い“コスズ”。契約栽培分として出荷する“里のほほえみ”黒大豆は、夏の人気商品の黒豆枝豆用、冬のお餅に搗きこむ黒豆、そして青大豆は、直売所で人気の“さといらず”次々と播いていくのですが、土砂降りの雨に叩かれ発芽率が悪く蒔き直しを余儀なくされた畑があり四苦八苦しています。土砂降り雨に叩かれず上手く発芽した黒豆枝豆は順調に大きく育って7月中旬過ぎからの収穫を待つ常連さんからの問い合わせも入り始めています。今年のその他の作付けは、野菜2.4ha そば1.7ha 緑肥 2.7haシャクヤク 0.4ha その他(よもぎ餅用のよもぎ畑)0.4ha 合計約62haの有機栽培の圃場が活気づいています。シャクヤク、ようやく初収穫を迎えます。植え付けから4年間植えっぱなしで太く肥えた根を秋に掘り取ります。富山県の事業で栽培農家を募っての栽培の為、漢方薬の原料として集められ県外の薬屋さんへと出荷されるようです。ちょっとかじってみたい気もしますが、苦いのでしょうね。みうらよしこ

  • 08Jun
    • 百姓便り 2020年6月

      気持ちのいい青空が広がり、厄介なウイルスさえいなければ行楽日和です。まだまだ気は抜けませんね。抜いたらダメですよ。私たちは、いつものように有機栽培の田んぼ39haの田植えを進めています。ようやく3分の2を終え、あと半月、6月15日のカグラモチで終わる予定です。植え付けた小さな苗が有機肥料を餌に微生物たちが作ってくれた美味しい土に根っこをしっかり下ろす田植えの1週間後から除草機の出番です。草抑えの為に株間の泥をかき混ぜながら走っています。今年は、稲作初心者が3人います。担当の田んぼの水の調整に四苦八苦しているようです。田んぼ1枚1枚の土の状態が違い、水持ちの良し悪し、入水減水のタイミングも量も違うので、まずは“田んぼを知る”事からですね。稲の成長や天候によって水の量を調整することは稲刈り前まで続くので初心者3人は首をかしげながら足を運ぶことでしょう。先輩たちの経験から身に付いた技をいっぱい盗んで健康で丈夫な稲作を楽しんでください。稲が求めているものを探り見つけ、実りのサポートが適確に出来た時お米は必ず美味しさを届けてくれるでしょう。秋が楽しみです。あ~あ、今年もどうやら気に入られたようです。新しい葉っぱを広げ始めた蓮根の田に毎日やって来る野カモのカップルがいます。最近は雄がひとりでいるのをよく見かけますので、メスは抱卵中でしょうか。レンコンの葉っぱが大きくなり隠れることが出来る位になった頃、ヒナたちを連れて来るのでしょう。小さなヒナたちが泳ぐ姿は微笑ましくかわいいのですが、困ったことにレンコンの葉を食べはしないのですが、羽づくろいをしたり、休む為の安全な場所(水のない場所)をレンコンの葉っぱを踏みつけて作ってしまうのです。その辺りのレンコンはやはり小さく冷たい水に入っての収穫の際にガッカリです。ウイルスの恐怖のない生き物たちの姿に、今までにない程の気持ちのいい自由を感じるのですが、別の居場を探してくれないかしら。あっ!鳥インフルエンザを運ぶのは野生の鴨でしたね。どこも健康に生きるのはたいへんな時代になってしまいました。生き物の命を脅かすのは環境汚染だと思っていたのに・・・・・・食べ物や生活スタイルの変化も影響しているような気がしますがいつもは、部屋の中でお豆腐や納豆など加工ばかりしているスタッフが農閑期のお餅づくりの為のよもぎを摘みに、神通川を見下ろす富山平野のはしっこの畑へ向かいました。見渡すところ周囲には人影は無いのでマスクを外しての深呼吸が気持ちいい高台です。肥料や除草など一切手をかけられていないのに、立派に育ってくれたよもぎの柔らかい新芽のおいしそうな事。刈られた茎からもしつこく根を生やす厄介な雑草ですがこの時期だけそう感じてしまいます。香り良く茹であげ冷凍保存完了。11月によもぎ餅で登場します。お楽しみに。みうらよしこ

  • 04May
    • 百姓便り 2020年 5月

      ♫屋根より高~い こいのぼり♬を久しく見てませんが、皆さんのご近所では泳いでいますか? 我が家にも わんぱく三兄弟がいますが、ガレージの中で洗濯物と一緒に揺れている様な小さなこいのぼりです。学校、幼稚園は休み、家の中だけでは有り余るパワーを発散できない様で毎日、網を振り回し モンシロチョウを追いかけています。今日は、裏山でたけのこ掘り。ランドセルを背負って登校できる日はいつになるやら。ワクチン、特効薬と次々開発され処方されることになるでしょうが、今までの“日常”は様変わりし、暮らし方、人との接し方など改めることになるのでしょうね。今年のお米の苗たちは・・・・元気な小さな芽が並んでいます。困ったことにその根元にある種もみを狙って夜な夜な荒らしにやって来るネズミとの知恵比べが今年も始まっています。冬が暖かかったせいでしょうか、我が家のネコたちも毎晩仕留めては持ち帰ってくる数がいつもより多いような。山から下りてくる畑荒らしの猿の群れの数も年々増加しています。天敵がいないせいか子ザルたちがいっぱいいます。ご近所の畑の春先に植えて芽を出したばかりのジャガイモを掘り起こし種芋をかじったり、やっと結球し始めた玉葱も餌食です。畑は簡単に食べ物を手に入れられる格好の場所となり、威嚇の花火などには知らん顔です。山から人がいなくなり、共存していた環境が崩れた事による弊害でしょう。納豆加工部屋では・・・免疫力アップとやらで、納豆がバカ売れ状態。全ての行程が手作業の小さな納豆屋さんですので発注に追い付かず、おばさん達はてんてこ舞いしています。以前、夏休みの自由研究で納豆を作ったという小学生を私たちの納豆製造の見学を受け入れたことがあります。自由研究では、煮豆に市販の納豆を混ぜ加温してどうにか納豆になったと聞きました。昔の作り方で、殺虫殺菌していない藁が手に入るのならそこに住んでいるらしい天然納豆菌で本格的な納豆づくりに挑戦してみて下さい。暇を持て余している子供たちといっしょに挑戦してみてはいかがですか。どちらも試したことが無いので詳細はネットで検索して下さいね。目に見えない納豆菌が作り出す美味しさで、目に見えないウイルスに勝てればいいのですが。 皆さん くれぐれもお気を付けください。秋にはご一緒に新米をほおばれることを楽しみに。まだ田植えもしていないのに気が早いですねみうらよしこ

  • 05Apr
    • 百姓便り 2020年 4月

      早々と咲き始めた桜の花が、なごり雪に震えています。人の少ない静かな田舎の田んぼに囲まれた所で生活していると、危機感は緩くなってしまいますが、様々な配信で飛び交う情報に息苦しさを感じ、どこに居るのかわからない厄介な奴らの襲来をひやひやしながら過ごしています。今年のお米の種まきの準備が始まり、田んぼにトラクターを入れようとしている今、厄介な奴たちに入って来られると、1回きりの育苗のタイミングが崩れ、実りの秋を迎えることはできるのでしょうか。悪い方に考えるのは止めましょう。マスクに手洗いうがい ですね。さて、何か楽しい事を探してみましょう。日が暮れた今、外に出ると常時水の溜まっている蓮根の田がとても賑やかです。ケロケロ コロコロ お相手探しの大合唱は かわいい緑のアマガエルでしょうか、それともある地域では絶滅危惧種として稀少なトノサマガエル?この辺りはまだたくさんいますよ。田んぼに産み付けられた卵が、オタマジャクシになりカエルになるまでの環境が整っている田んぼは、今の大型機械でのお米作りでは、難しい状況にあります。田植え準備の前に田んぼの水たまりに産み付けられた卵は肥料と一緒にトラクターで土の中に漉き込まれてしまいます。生き残る確率の多いタイミングは田植えと同時に産み付けられ、田んぼの水を抜いて泥の中のガス抜きや、大きなコンバインが埋まらないように泥を締める稲作管理をするまでの1ヶ月余りの間です。美味しいお米が届くまでには、様々な生き物の姿があり、人の都合で生き場を失いそうになりながら、その後も鳥や獣の餌食にならず冬眠も無事終え、子孫を残す為、声高々と鳴く数少ないカエルたちの合唱♬です。ついに厄介な奴が富山にも・・・県境にバリケードなんて無いのですからね。今まで以上に気を引き締めて マスクに手洗いうがい‼逞しいカエルたちと今年もお米作りが出来ますように願っています。みうらよしこ

  • 02Mar
    • 百姓便り 2020年 3月

      ふきのとうも蕾が伸び花が咲き、梅の花も満開うぐいすのさえずりが聞こえて来そうな陽気に 早くも“春”? なんておかしな気候の事を忘れてしまう程の事態になってしまっていますね。小学校は休校になり、行動範囲が狭くなった子供たちはどこで誰と遊ぶのでしょうか。家の中で一人、夕方まで留守番を余儀なくされる家庭も多い事でしょう。この辺りは山や川に囲まれ、外に出れば学校生活にはない事を経験することが出来る環境にあるのですが、見守る大人にその余裕があるでしょうか少し前までは、体の中に入って来た健康を害する菌と戦ってくれる良い菌まで無くしてしまう 除菌・抗菌製品を避けていた私ですが、命と引き換えにはできないと考え方を変えないといけないかもしれませんね。今年の種まきの準備が始まります。嫌な奴たちに忍び寄って来られると、今年のお米作りにも大きく影響がでそうな、息苦しいこの事態が一日も早く治まりますように願うばかりです。                       みうらよしこ

  • 16Feb
    • 百姓便り 2020年 2月

      “雪国だった富山”で暮らし始めて30年余り はじめて雪のない冬を過ごしています。出かける前に、車の屋根にどっさり積もった雪を下ろし、エンジンをかけ凍ったフロントガラスの雪を融かす必要もなく動きやすいのですが、気持ちよく晴れる日は少なく、毎日どんよりとした曇り空です。下がらない気温と日照不足で自然界のゆがみが気になります。冬眠できず山をうろつく子熊の目撃情報があったり、裏山で元気にさえずる小鳥や草むらで仕留めたネズミを我が家のボンボン(猫)が得意げに持ち帰ったり、真冬にあり得ない事が既に起こっています。暖かいお陰で、いつもより楽そうなのは寒さに弱い里芋の保管と、腰まで冷たい水に入り掘り取る蓮根の収穫作業。お陰様で育てている者の特権!とばかり毎日のように食卓に登場するホクホクの里芋と蓮根を飽きるほど、いいえ飽きることなく頂いています。先日ピザに入れ焼いてみた蓮根が好評でしたよ。お試しください。毎年、大根を干し始めた頃、早々からお問い合わせいただく“たくあん”が今年もいい塩梅に漬け上がりました。有機栽培した沢庵用品種の大根を天日で干し、自分たちのお米の米ヌカ、天塩、洗双糖、北海道産昆布、畑で育てた唐辛子、知り合いの干し柿加工業者から頂いた柿の皮だけで漬け込み、約1か月半で出来上がりです。うま~い沢庵にご飯が進みます。製造数が少ないので富山での販売が主なのですが、2月中頃には東京有楽町の富山県のアンテナショップ「いきいき富山館」にも並びますので、お近くの方は是非召し上がってみて下さい。食べすぎにご注意ですよ。有機米の年間ご予約分の変更を承っております。たくさんのご注文を頂き、現在“増量”を受け付けることは不可能なのですが、キャンセル待ちの方がいらっしゃるので、“減量”の変更のみ承っています。ご希望ございましたらお早めにお知らせください。百姓たちの休みが始まります。たくさんのご注文を頂き予定より早く農閑期のお餅屋仕事も終わります。という事で時間に少し余裕のあるこの時期から春までの間に、残っている有給休暇を順に取っていきます。一年間、野良を走り続けた百姓たちの長い休暇のお土産話が楽しみです。ウイルスが強くなってきたのか、環境汚染や食べ物の変化で人の免疫力が衰えてきたのか。迫って来そうな深刻な事態にどう対処したらいいのか良い案は出て来ませんが美味しものを食べ、良く動き、良く休み、笑って過ごしましょう。でしょうか・・・どうかお気を付けください。                      みうらよしこ

  • 29Dec
    • 百姓便り 2019 年末の画像

      百姓便り 2019 年末

      新しい年を迎える為のお鏡、のし餅作りがピークに入っています。早朝から、大きな杵の音を田んぼや野山に響かせ、自分たちで大切に育てた有機もち米(新大正糯)を搗きあげています。地元はもちろん、全国各地からたくさんのご注文を頂き、年末の5日間で1.5tの有機もち米を搗きあげ、お届け出来る事を感謝いたします。迎春用の蓮根やキャベツの年内の収穫も一旦停止 お正月休みに入ります。これらの有機野菜や有機米、有機大豆を育てている60h以上の田畑は、ほとんどお借りしている田畑です。年末には地主さんに借地料(小作料)をお支払いします。その数80名です。私たちが耕作する何十年も前、いえ何百年の昔からでしょう、田んぼとして畑として、人の命の糧を栽培し守り続けて下さったおかげで、こうして皆さんの食卓へ迎えていただける農産物、加工品を作り続けることが出来ています。先人たちに心より感謝申し上げます。そしてこの先私たちは、人が心身ともに健全に命を繋ぐことが出来る糧を生み出す田畑を次の人たちへ渡していくことになります。その為の様々な挑戦を続けていきます。今年1年ありがとうございました。 新しい年もよろしくお願い致します。小原営農センター 百姓一同          

  • 03Dec
    • 百姓便り 2019年 師走

      もう、おしまいー!?と、過ぎ去ろうとしている 令和元年毎日毎日 空のご機嫌を伺いながらの、野良仕事。 なかなか思うように晴れてくれず、降ってくれずの 気まぐれな天候にも拘らず、お米(約100t)お豆たち(約16t)野菜たちも、立派に美味しく育ってくれました。 ありがとう慢性人材不足に、ひとり何役も忙しく動き回っている百姓たちです。“百姓”字の如く、作物の栽培だけでなく、加工・接客・営業・経理等の事務仕事・大きな機械の整備や修理・・・できる事は何でもしますよ事務所の蛍光灯の交換・帰宅するとどっさり待っている家事、子育て・・・・・1つでも“姓”を増やし“百個の姓”に近づく事を生きがいに、人生を楽しむ人たちだと思っていますが、やっぱり手は2本しかありません。今年残りの31日間  この2本の手で農閑期の加工が始まっています。有機加工の認定を持つ百姓もち 杵つきで大きな音を里山に響かせ搗いています。迎春用の予約も受け付け始めました。日差しと風のおかげできれいに干しあがった大根を自分たちのお米の糠、塩、唐辛子、北海道の昆布等シンプルな材料で、香り歯応えのいい沢庵が漬け上がるのは、来年の2月です。鴨のひなたちが育ち巣立ったれんこん田は、いつもより1ヶ月も掘り取りが遅れています。レンコンたちが、柔らかい泥の中で静かに今日か明日かと待っている事でしょう。腰まで泥に入り2本の手で1本ずつ探りながらの収穫です。節が4つも連なった立派な蓮根が次々と掘り上がってくる時は、寒さも忘れるほどの嬉しさが込み上がってくることでしょう。  百姓の特権!掘りたてをお先にいただきます。やっぱり天ぷらですね。想像するだけで、お腹が鳴ります。ラジオの天気予報から「所により雪」「曇り時々雪」と 聞こえてくる時期になりました。そろそろ、スタッドレスタイヤが倉庫の2階から下りて来る事でしょう。交換担当のスタッフに「温かいコーヒーをご馳走するよ!」と、順番を待つトラックたちの間に私の車もこっそり並べたいです。食べるものがなくて気の毒な山の熊たちが、永眠でなく無事に“冬眠”できますようにと願って山を見上げています。あと一息、悔いのないように過ごしましょう。                                               みうらよしこ

  • 13Nov
    • 季節のお野菜の画像

      季節のお野菜

      富山県富山市で有機農業に取りくむ (有)小原営農センター のブログです。お米や大豆・旬の野菜の栽培と、それらを原料にしたとうふ・納豆・おもち・漬物の加工製造をしています。∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞今年の冬はあちこちで暖冬予報を聞きますが、雪は嫌いではないので少し寂しい気持ちです。人間は暖かくて嬉しい反面、野菜の生育具合は多少変わってくるかもしれません。スタッフの意向や、経営面から野菜の作付けがやや減少ぎみです。心待ちにしてくれていた方には申し訳ありません。今栽培しているものは大切に出荷していきますので、ぜひご賞味ください。最新の情報は twitter へ。Instagram 長らく更新できていませんが、あります。フォローしてくれると嬉しいです。富山市の直売所での販売がメインとなっています。こちら をご覧ください。∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞    おはらえいのう(有)小原営農センターもっと知りたい方は・・・ HP へどうぞ他の記事もどうぞ・・・ blogトップ

  • 02Nov
    • 百姓便り 2019年 11月

      大きな台風による洪水で被害に遭われ泥に埋まった家屋や、田畑、果樹園の様子を映し出される画面を心苦しく拝見していました。心よりお見舞い申し上げます。お米をお届けさせて頂いている方や、百姓仲間のご住所を、被害地区と照らし合わせ心配することしかできませんでしたが、ご無事でしょうか。こちらは、稲刈り真っ最中でしたが、今回も立山連峰に守られ大きな被害はなく、有機米の刈り取りを終わらせることが出来ました。コシヒカリから始まり、新大正糯米、晩生品種の日本晴、酒米と続き、黒米まで 今年も約100tの有機米を収穫することが出来ました。 ひと息つく間もなく大豆の刈り取りに突入!したものの、すっきり晴れた日が続かず、莢の乾き具合も思うように進まず、収穫後の大豆の乾燥にも四苦八苦しました。 お米は刈り取ってから2~3日で乾燥選別が終わり出荷体制に入れるのですが、大豆は乾燥機で貯蔵可能な水分まで乾かし、風選で混ざっている葉っぱやゴミを吹き飛ばしたり、色彩選別機で病気や未熟で着色した豆を弾き飛ばします。その後、粒の大きさごとに選別機にかけられ、めでたく選ばれたきれいな大豆は検査を受け、品質に問題がなければ、出荷となります。様々な選別の行程で弾き出されたくず大豆は、自家製肥料の原料になり田畑に戻ります。 これからの時期は、時間のかかる大豆の選別を続けながら、たくあん用大根の収穫と天日干し、甘い冬キャベツの収穫、たくさんの実りを届けてくれた田畑に有機肥料を撒き、鋤き込む土作りの毎日です。そして、お待たせしました。 農閑期だけの加工仕事、有機百姓もちのお餅屋さんも開店です。自分たちで大切に育てた有機新大正糯米を搗きあげます。一番人気の玄米もち等 8種類の杵つき餅の中の、富山のお餅で欠かせない“昆布もち”には 味、香りのいい北海道紋別産の昆布を搗きこんでいたのですが、今年は収穫量が少ないよう手に入れるのは困難という事です。これも、海水温の変化等、温暖化に関係あるのでしょうか。 という事で、入荷可能な北海道産の昆布を色々取寄せ、搗きたての昆布もちをみんなで試食しました。どれも甲乙つけがたい香りと味で、満腹です。結果、その中でも好評だった“厚葉釧路昆布”に決定しました。お楽しみに。暑い暑いと汗を流していたのに、ゆっくり冬が近づいて来ているのを感じる朝夕の気温に冬服の出番もすぐですね。山には冬眠する為の栄養源のどんぐりがない為、民家近くに下りてきて食べ物を探す熊の目撃情報は毎日です。昨日は早朝に遭遇、幸い命に別条はなかったようですが新聞配達の方が手を噛まれたという事です。近所の猟友会の方の話では山深く入ると豚コレラで命絶えたイノシシの死臭がするとか。自然災害、山や海の野生の動物たちの現状、難しい問題が山積みです。みうらよしこ

  • 29Oct
    • 百姓便り 2019年 10月

      夏の酷暑に耐え、実ってくれた新米を収穫することができました。そして、たくさんの方々の食卓へお届け出来る事を、求めて下さる方々と稲が育つ田んぼの肥えた土を作り上げてくれた無数の生き物たちに心より感謝し、ご一緒にいただけることを嬉しく思います。稲刈り終盤を迎えるこの時期、集まってくるのが“田んぼ”来年は、出来ないと後継ぐ家族のいないお年寄りからの依頼です。何十年も大切に手を入れ足を運びお米を育ててこられた田んぼです。有機栽培での稲作の技術も確立した今、受け継がせて頂きたいのはやまやまですが、お米作りをしたいという“人”が集まって来ません。炎天下や雨の中で育つ作物を同じ状況下でサポートしながらの汗だくな作業もありますが、それらは作物たちの成長と求めて下さっている方がいる証(販売数によって報われています。慣行栽培に比べ有機栽培の私たちの作物や百姓シリーズの有機加工食品の価格は高いのですが、これでないと!と求めて下さる方々に支えられ、やりがいを感じることが出来ています。自分たちが手掛けたものをお金を出して求めて下さるなんて、この上ない喜びです。自分たちが育てたお米や豆を使っての加工品を始める前は、自分が作ったものを食べてくれるのは家族だけ、時にはこれ好きじゃない…なんて子供は遠慮なく言いますよね。 それが今、私たちが作るお米や加工品がご指名を受け全国各地へ届けられ、沢山の方に食べて頂けていると思うとワクワクします。人の命を健康に維持し支えるための食べ物を育て届ける魅力ある生業と思うのですが・・・・・集まれ若者たち!今年は、熊の目撃情報が毎日のように届きます。熊が冬眠するための栄養源としてのどんぐりが凶作とは聞いていましたが、あまりに多すぎます。我が家には、まだ青い柿の実を食べに来た痕跡(熊棚)もあります。青い柿ですよ・・その後、色づいた柿を美味しそうに食べていたのはお猿たち かわいいのですが、お年寄りにとって生きがいとなっている野菜作りが出来なくなり困りもんです。何年かお猿の好物を作らなければお山に戻るでしょうか有機栽培のれんこん田で野ガモが育ちました。暑い夏、子ガモたち7~8羽が大きなレンコンの葉の下を気持ちよさそうに泳いでいるのを見かけていました。レンコンの生育には影響ないと思うのですが17a程の小さなれんこん田ですので、餌があるのか、大きく育つのか心配でしたが、最近羽ばたいているのを見かけたのでそろそろ巣立ちでしょうか。よく育て上げたお母さんカモに拍手、そしてレンコンだけでなくたくさんの子ガモの餌になる生き物の住処になっている有機栽培のレンコン田の肥沃さを実感しました。えっ!オーガニック野ガモ? 美味しそう? (笑)10月末から掘り取る予定のレンコンをお楽しみに稲刈りが終わらないうちに、豆刈りが始まります。大豆は葉が落ち莢が乾き、豆が弾け落ちる直前が刈り取り適期です。その時に雨が続くと割れ始めた莢に雨が入り腐り出します。大風が吹くと吹き飛ばされてしまいます。お天気に恵まれますようにと願うばかりです。みうらよしこ

  • 04Aug
    • 百姓便り 2019年8月

      ツンツン上ってきました。 柔らかい新米コシヒカリの稲穂です。梅雨が明け、毎日全国ベスト10に入る暑さの富山です。夕方には夕立が降り、日が陰ると夕立で冷やされた涼しい風が山から吹いてきます。アスファルト舗装の少ない田舎の特権です。街中のアパート住まいのスタッフ達はエアコンのスイッチに手が伸びるようですが。その、朝夕涼しい山際の集落では毎日畑のトマトやスイカを狙う猿たちとの攻防が繰り広げられています。20頭ほどの群れでやって来ます。脅しの為の爆竹やエアーガンの爆音で目が覚めることがあります。少々気になるのが飛ばされるBB弾ですが、鳥が間違って食べないように、目立たない茶色や緑に着色されていて2∼3年で自然に還る生分解性プラスチックらしいのです。毎日の事で慣れっこになったお猿たちは畑からは離れた民家の屋根の上や裏山の木でひと休み、いたちごっこです。 畑の野菜は狙わないのですがご近所の家の2階の外壁を(板壁)を何者かが夜中にガリガリ剥す大きな音に目を覚まされて警察に通報。家のすぐ横の木に登り壊されている壁の状況から犯人は熊でした。板壁の中にあった蜜蜂の巣の匂いを嗅ぎつけて山から下りてきたようです。おまわりさんは何も手出しできず「安全な場所に居る様に」と言い残して帰った後 一旦、パトカーの音で身を隠していた熊が食べ残っている蜂蜜を食べに戻ってきて再び壁を壊し始めたので、家の中で大声を出したり、太鼓を叩いたりされた様ですが、立ち去る様子なく音は続き、熊に襲われる映画の場面が過ぎり生きた心地がしなかったと伺いました。暫くして、食べつくしたのでしょう静かになったという事です。朝になり猟友会の方が来られ、壊された壁とその中の折られた垂木の太さ、内壁も壊し押し入れの布団が引っ張り出されていたとか、それを見て熊の力の強さに驚き、家の中に入られていたらと、恐怖が蘇ったそうです。蜜蜂の巣はきれいに平らげてあり、果樹に使う農薬の影響で激減している稀少な野生の日本ミツバチの蜂蜜で手も口の周りもベタベタにして満足顔で山へ戻って行く熊の“ごちそうさまでした”が聞こえて来そうですね。家人の方に被害が無くて何よりです。少しだけでも稀少な蜂蜜を舐めてみたかった!です猿、熊、猪と野生動物の生息域は間違いなく近づいて来ています。とうとう我が家の庭の草むらから顔を出した30㎝程の可愛いうり坊2匹を目撃してしまいました。しかし次の瞬間、姿は見せないけれど必ず後ろにいる気の荒いお母さん猪の存在に慌てて家に中へ飛び込みました。昨日、富山で初めて、死んだ野生の猪から豚コレラの陽性のニュースが流れました。なんと1km程しか離れていない隣の集落です。この辺りは至る所にイノシシの掘った穴があり感染が広がるのも時間の問題でしょうか。あの可愛いうり坊たちもと思うと、お気の毒に…ですが被害に頭を抱える農家たちは後ろ手でガッツポーズ…かも県は、感染を把握するための捕獲調査や、経口ワクチンの緊急散布を検討するらしいです。上手く、共存する方法はないのでしょうか。有機黒豆の枝豆の収穫がピーク、早朝取りの美味しさで直売所の人気者 ですが、種まきからの天候不順により、適期に行うはずの作業の乱れ等の影響で枝も思うように育たず莢付きも悪く収量は半分ぐらいです。 去年は渇水で減収、今年は・・・(涙)今のところ、昨年より収量が増えそうな有機米に期待です。9月初旬には稲刈りです。みうらよしこ

  • 11Jul
    • 百姓便り 2019年 7月

      梅雨のじとじとした湿気の中、納豆発酵室の前で寝ずの番 ふた晩目です。今年1月に新品に交換したばかりのサーモスタットが故障したので、修理が終わるまでの3日間は人間サーモスタットで納豆たちの発酵を見守っています。朝8時半の製造の始まりから発酵終了の翌日6時の冷却に入るまで、交代しながら付きっ切りの“人間サーモスタット”です。その役目は、発酵適温の40℃を保つために室温計を見ながら加温機をON⇔OFFするだけです。読みかけの本、おやつとコーヒー、もちろん仕事を持ち込んで発酵にお付き合いです。しかしON⇔OFFのタイミングは3~4分おきに来ますので、何故か慌ただしく時間が過ぎていきますが、おかげで周りの色んな事象に中断させられることなく百姓便りを書くことが出来ています。40℃の室の中では納豆菌を噴霧してから8時間経過した頃から発酵が盛んになり品温が上がり始め、最高温度の約45℃に到達するのは、その後9時間後。4時間ほど高温をキープした後 徐々に43℃辺りまで低下し再びキープし始めころに出来上がり。この数字は、簡単な道具しかない中で、自分たちが育てた大豆を美味しい納豆にして食べたい百姓が臭覚味覚という感性を振り絞って作っているので、大きな納豆会社からは笑われそうですね。いつもは、夕方から早朝までの加温の調節も発酵温度も機械に任せっきりでその間の機械(品温計)の記録で順調か否かを確認しますが、30分毎の品温の確認と徐々に変化してくる香りを実際に目と鼻で感じると、ひと晩一緒に夜を明かした納豆たちがとても愛おしくなるものです。そんな大げさな・・・ですかね。 無事に、育った納豆は7/8と7/10の賞味期限が付いていますので見かけましたらお声がけを(笑)稲が育つ手助け作業の一つである除草、抑草作業がそろそろ終わります。37hの有機の田んぼを回り走り続けた除草機がきれいに泥を落としてもらい、倉庫の奥へと仕舞われました。稲にとっては、今のところ穏やかな天候に恵まれて育っています。その田んぼで育ったヤゴたちも羽化を始めています。畦の草むらにはバッタ、アマガエル、カマキリ等の小さな子供たちも沢山います。田んぼに必要な水を入れる為の用水で先月はナマズを見つけ、今月は田んぼの排水の仕切り辺りでスッポンを見つけたⅯ君は、最近富山で一躍時の人になったバスケの八村塁君と馬場君の中学校の先輩、お相撲さんの朝の山関は、私の末娘の高校の後輩。といっても同じ部でも同じ時期に在籍していた訳ではありませんが。地元の市立中学校、県立高校で育った子供たちの活躍は嬉しいです。一気に身近になった バスケット と お相撲 楽しみですね。 有機の畑では、7月15日に試し取りで始まる黒豆の枝豆の莢がゆれています。400本のピーマンもボチボチ収穫が始まりました。玉葱は晴れ間を狙っての収穫を終え、貯蔵の為に乾燥中。伸びてきた大豆の枝を草抑えと支える為に土寄せしたいのですが、雨あがり待ちです。ビニールハウスの小松菜、しろ菜は柔らかくって美味しい盛り。お百姓の特権 今日も 穫れたていただきまーす。         みうらよしこ

  • 02Jun
    • 百姓便り 2019年 6月

      暑い日差しの下、5月7日から始まった田植え、後半戦に入りました。残すところ コシヒカリ5.3h カグラモチ3.4h 新大正糯5.2h 黒米0.2h 酒米0.3hです。今年は 約37h(コシヒカリ約26h 日本晴約2.4h 糯米約8.7h 黒米酒米で約0.5h)145枚の田んぼで 有機栽培のお米が育ってくれることになります。田植えの1週間後から始まる除草機による除草作業は1週間おきに2回又は3回 全ての田んぼを回り小さな草の芽をかきまわして稲の成長を助けます。機械の故障等のトラブルはありましたが、まずまず予定通りに進んでいるようです。連休明けから毎年この時期だけ行く畑があります。眼下を流れる神通川と富山平野を一望でき10枚ほどの棚田が並ぶ中にある見晴らしのいい山の畑です。農閑期の百姓もちに搗きこんで香りのいい“よもぎもち”に使う柔らかいヨモギの新芽が育っています。トラクターで起こしても、草刈り機で刈っても芽を出す丈夫な、いや厄介なヨモギが人の手助けなく育ってくれているだけなのですがこの時ばかりは美味しそうに思え、いい香りに包まれての摘み取り作業です。今年は行ってびっくり、去年までは山際だけだった電気柵が棚田全体に張り巡らされています。イノシシの被害がひどくなり延長したようです。私たちも田植えがひと段落するや否や電気柵を張りに行くことになります。イノシシによって日本の農業の衰退が加速していくといっても過言ではない切実な問題になってきています。こんなことを考えながら、今年のもち製造で使う予定のヨモギの新芽を摘み終え、塩ゆでして絞って約20kgを冷凍庫に納めました。餡子たっぷりからめたよもぎ餅を食べたくなりました。まだ、糯米を植えてもないのにね。            みうらよしこ

  • 24May
    • 百姓便り 2019年5月

      いつもより長い間 楽しませてくれた桜が散り、近くのリンゴ畑では白い花が満開です。花壇のチューリップ、そして道端のすみれやタンポポ、木々の新緑が心地良い季節に入りました。この時期出会うのを楽しみにしているタンポポがあります。昔から日本で育ち野原に種を残してきた在来種です。花を裏返して探してみるのですが、残念ながら蕾を包んでいた総苞が反り返っている外来種の西洋タンポポばかりです。踏まれても踏まれても起き上がり,道端の狭いすき間でも花を咲かせるたくましいタンポポ。根っこを焙煎して作ったコーヒーはノンカフェインで体に優しい事で知られていますね。フワフワの綿毛は大人になってもフッと吹き飛ばしたくなります。春の野山はごちそういっぱい。ワラビ、ぜんまい、こごみぜんまい、タラの芽。わが家の裏山で今年初のタケノコを掘ってきました。米ぬかで灰汁を抜き筍ご飯、天ぷらで頂きしょう。ご近所のお母さんから、ワラビも届きました。こちらは、木灰で灰汁抜きして和え物、煮物、そして富山の郷土料理の昆布じめも美味です。この美味しさを求めて山菜を採りに山に入る人たちへ熊の注意喚起が出されています。熊より危険といわれているイノシシも気をつけないといけませんが、野生イノシシからの感染で隣の岐阜県の養豚場でのトンコレラの拡大が山続きの富山でも懸念されている為、山で死んでいる猪を見つけたら通報してほしいという事です。ワクチンは野生イノシシまで届くのでしょうか。豚も猪も、そして何よりも養豚場の方たちがお気の毒ですね畦にタンポポの咲く田んぼでは、トラクターが田植えの準備で忙しそうに進んでいます。一部立ち枯れ病が出た苗もあるようで伝染を心配しながら、7日から田植えです。  毎年好評、7月中旬から収穫予定の黒豆の枝豆も播種(種まき)が始まり、柔らかい芽を鳩やカラスにつつかれない為の軽い不織布をかぶせています。里芋も柔らかい土の中、ゆっくり太い芽を出そうとしています。2018年度の決算が出ました。お陰様で赤字ではありませんでした。が…田畑を守りながら、お米や大豆を育てるという事で国から様々な助成金が出ます。それがないと百姓たちは生きていくこと、種を蒔くことが出来ません。助成金に支えられながら、小さな命の成長に立ち会え、私たちの命を繋ぐ作物を求めて下さる方へお届けすることが出来ています。今の日本の農業の現状です。それを踏まえて一つ一つの栽培を見直ししました。有機米では、もう少し反収(10aでの収穫量)を増やさないと厳しいという状況です。不順な気候の影響もありますが、それに対応する知識、技術、作物を見る目を養う為に作戦変更です。先輩スタッフは、手のかかる有機野菜の作付けを休み、若いスタッフたちの技術向上の為に時間を取ることにしました。トマト、トウモロコシのないさびしい夏ですが、この先も美味しいお米を収穫する為に少々我慢です。Twitterで畑や田んぼの様子を、ご紹介していますので、のぞいて見て下さい。忙しい作業の合間にですので、出来る限りの更新ですが。        みうらよしこ

  • 02Apr
    • 百姓便り 2019年 4月

      今朝、車のフロントガラスが凍っていました。日中の気温が20℃近くになる日が続くと、冬用タイヤの交換をしたくなるのですが、週間予報に雪だるまがまだ居るのでそのタイミングを探しています。春の海のごちそうが、なかなか庶民の口に届きません。深海から上がってくるホタルイカですが、漁師さんの話によると、これまでも暖冬の年は不漁だそうです。北アルプス連峰から飛騨山脈、五箇山、白山郷から富山湾に流れ込む雪解け水が暖かくお気に召さないのでしょうか? と推測をしてみるのですが。4月はもう一つの富山湾の宝石“しろえび”の解禁です。1匹ずつ殻をむきお刺身でいただくと甘くて美味なのですが、体長5~6㎝の白エビを家族の分を剥く根気は私にはないので、丸ごとかき揚げでサクサクをいただきたいのですが、こちらはどうでしょう。さて、百姓たちは・・・少し時間に余裕のあるこの時期、順番で有休を消化するため、なかなか全員揃う日は少ないのですが、事務所の机にあちこちからのお土産が届きます。今、あるのは熊本の紅芋クッキーと、西表島、石垣島に家族旅行したスタッフからの“ちんすこう”です。お土産話も楽しみです。レンコンは4月中旬ごろまで掘り続けます。キャベツも畑にあります。育てている者の特権。サイズが合わないだけで出荷外れしてしまった野菜たち、食べない日はないほど掘りたて取りたて、それも当然オーガニック!を食べ放題、贅沢しています。そればっかりですが・・・(笑)農閑期の有機百姓もちの見直しを掛けています。家族構成や食生活の変化から今までの1パック8枚入り要冷蔵では、食べにくいのではと、“1枚ずつの個包装” もちろん長く持たせるために“脱酸素剤も1個ずつ”入れそれらを何個かずつ“大袋”に入れる。問題点は、何百万円もする機械を導入できるのか。その為に、販売先を広げる努力。必ずプラスチックごみになる袋をお餅と一緒に届ける事になる。便利さが私たちの何かを壊し始めているのかもしれません。問題山積みです。私達が育て,つきあげた美味しいお餅を届ける最善の方法 模索中です。4月5日から種まきが始まります。塩水での選別、温湯消毒を終え水の中で土に下ろされるのを待っているお米たちの種まきです。播種一回目のこの日はコシヒカリを、苗箱1250枚です。コシヒカリ、晩生の日本晴、酒米、黒米、もち米を5月7日まで7回。 合計 苗箱9599枚播種し育苗に入ります。育苗で稲の生育の大方が決まってしまうため、気の抜けないお米作りの始まりです。 みうらよしこ

  • 01Mar
    • 百姓便り 3月

      またまた、お恥ずかしい話でお騒がせしている富山です。私たちが汗水流して田畑を駆け回り、1円もごまかさず納税しているのに…困った事です。さぁ、雪が解けましたよ!と例年なら雪解けに春を感じる頃ですが、とっくに雪は消えて流れてしまい、美味しそうなふきのとうが顔を出しています。農閑期だけの餅つき仕事も、たくさんのご注文を頂き完売です。こんな年に限って次々と発注や問い合わせをいただきます。ご希望のアイテムは圧倒的に玄米もちです。お餅をたくさん食べる機会の多い季節を過ぎた頃に再び食べたくなるのですね。玄米もちのプチプチ食感が人気の理由でしょうか。もち米の田植え等の計画も進んでいますので、11月をお楽しみに。夏野菜の一番乗りは、ピーマン、唐辛子です。今日、小さな種を蒔きました。いいか悪いか暖冬のお陰、季節外れのドカ雪の心配もなさそうですので、ビニールハウスの温度管理もしやすいでしょう。これも、暖冬の影響らしいのですが、太平洋側に生息しているはずの深海魚リュウグウノツカイの目撃、水揚げがやけに多い富山湾ですが、水族館での展示情報はあるのですが、“食べてみよう”、とか“食べました”というニュースは流れませんのできっと美味しくないのでしょうね。もしかして食べてはいけない絶滅危惧種?富山湾のこれからの旬は3月1日に解禁されるホタルイカです。先ずはプリップリを酢味噌和えで頂きます。みうらよしこ 

  • 16Feb
    • 百姓便り 2019年 2月

      雪化粧をした立山連峰が夕陽に照らされて朱色に輝いています。ほんの短い時間ですが、薄いオレンジ色から鮮やかな朱色へ、日の入まで少しずつ色を変えていく雪山をうっとり眺めています。その立山では雪の大谷で有名なアルペンルートの除雪作業が4月中旬の開通を目指し始まりました。雪深い室堂では5.1mの積雪があるようです。私たちのいる富山平野の南端、神通川付近では,1週間に何回かは 一晩で10~20センチの降雪はあるのですが、日中の暖かい日差しやこの時期めったにない雨降りで根雪になることはなく、解けて流れてくれます。 最高気温が0℃以下になる真冬日はまだ一日もありません。朝、出かける前に雪に埋もれた車を掘り出すために汗を流すこともなく過ごしやすいのですが、おかしいです。 いつもよりは暖かいとはいえ、まだ薄い氷の残る朝からのレンコンの収穫は見ているだけでも震えます。初めて植え付けてから4年経つ圃場では、有機質肥料とレンコンが自ら根を張り耕し肥やしてくれた土壌がようやく柔らかくなり、いい状態です。掘りあがってくる粒揃いのレンコンに、のびのび気持ちよく育っていることを実感しています。もちろん味、食感はいつものように好評です。地場産の野菜の少ない時期ですが直売所に出荷しているのは、雪が解けた畑で顔を出したキャベツ、ビニールハウスでゆっくりじっくり育つ小松菜,シロナ そして掘り取った後に乾燥貯蔵してある里芋、掘りたてレンコン、寒さに当たり糖度を増した冬の野菜たちであったかい食卓を囲んで下さい。「申し訳ありません。お陰様で今年の有機百姓もちの製造は終了しました。」毎日のように直売所や電話でお問い合わせいただくのですが、予定して取り置きしていた2t余りの有機新大正もち米を搗き終えました。今年もたくさんの方々にお届けできたことを心より感謝致します。ありがとうございました。外での仕事の少ないこの時期、順番で休暇を取る為、通年稼働している ‟百姓とうふ”と ‟有機百姓納豆”の加工現場にいつもと違うスタッフが立ちます。自分たちが育てたお米や大豆がどんな工程で商品化され、消費者に届くのか、そして直売所や店頭での接客で皆さんの生の声を聴くチャンスでもあります。見かけましたら是非厳しいご意見も含め、お声をかけてください。求めて下さる方と一緒にもっと素敵なオーガニックライフを探り楽しみたいと願っています。去年の実績からの今年のお米作りを考える会議をしました。肥料設計や管理等、百姓の取り組みにうまく合致し良かった圃場、また、改善点・反省点が多く見られた圃場。すべての情報を今年のお米作りに生かして種を蒔きます。新しいスタッフを迎え、今年は14名が60hの圃場で有機栽培に取り組みます。どうか、お天気が味方してくれますように        みうらよしこ         

  • 02Dec
    • 百姓便り 12月

      季節はとっくに冬なのに・・・凍えるような冷たい風が吹いてきません。立山連峰は、少しだけ雪化粧をしていますが、ふもとは鮮やかに紅葉した葉っぱたちを、まだ楽しむ事が出来ます。冬の日本海の味、カニも食卓へ届き始めました。高価なイメージのカニですが、日本海側では安価で手に入る“紅ズワイガニ”が主流。1杯¥1000位のサイズでも楽しむ事ができます。高価な“本ズワイガニ”はスーパーマーケットでもあまりお目にかかれることはありませんが、卵をたくさん抱えた本ズワイガニのメス(セコガニ、香箱ガニ)が安価で手に入ります。甲羅のサイズは10㎝程ですので身を食べるというよりお腹いっぱいに抱えた卵を頂きます。ズワイカニが減少しないか心配しながらも口いっぱいに卵をほおばり美味しく頂いています。紅ズワイガニのメスは水深1000m以深に棲んでいる事と、甲羅のサイズが大きくても7㎝と小さく食べるところも少ない為かお目にかかれることはありません。水深200~600mに棲む本ズワイガニと、500~2500mに棲む紅ズワイガニの交雑種の“黄金ガニ”も獲れるそうです。3000匹に1匹ともいわれているほどで、両方の良い特徴を伴わせ持ち美味しいらしいのですが、生殖能力がないため一代雑種という事からも稀少価値があるのでしょうね。我家の食卓へは招かれることはまずないでしょう。日本海のカニたちには、美味しさだけでなく、カニ缶などの加工した後に出てくるカニ殻が肥料に使われています。私たちも自家製のボカシ肥料に混ぜていて有機栽培の畑や田んぼの土を肥やしてくれています。お米が元気に育つ一端を担ってくれているカニたちの棲む海を出来るだけ汚すことの無いようにしないといけませんね。師走の声を聞くと、気忙しくなってきましたね。天日と風で干しあがった大根の漬け込みも始まります。たくあんの出来上がりは2月頃です。そして、まだかまだかと旬の有機栽培のレンコンの美味しさを待ちわびる方々からの注文も続々と入ってきました。この暖かさは膝上まで冷たい泥水に浸かってのレンコン掘りには味方してくれるようです。今年のもち米も美味しいお餅に搗きあがっています。みうらよしこ