復活 | 獣医のたまご。

獣医のたまご。

~Student doctor~
アメリカで獣医師になるために日々葛藤中。

気持ち的に復活したので久しぶりにブログを更新しようと思います

春休みが始まったのはテストが終わった週の一週間後でした。精神的にも体力的にもかなり疲れていたからかわからないけど、テストが終わった後の1週間は地獄でした。教科書を読んでノートはとっているけど、勝手に読みながら手が動いているだけで、全く頭に何も入らない。そして人生初めて「学校に行きたくない」とまで思いました。

私が獣医学部に入ってこの8ヶ月間で気づいたことは、今現在獣医さんをしている人たちはとても強いということです。精神的にも、体力的にも。強くなかった人たちもいるかもしれないけど、結果この忙しくて大変でストレスとプレッシャーだらけな数年間を乗り越えられた人たちだということです。

正直な話、私は2番目のブロックが始まった頃くらいから「不安」を感じるようになりました。1日の勉強が終わり、夜寝る前は基本的に気持ちは安定しているのですが、朝起きると「不安」を感じます。心臓のバクバクが止まらないこともあります。多分、一番初めのブロックは初めての経験だらけすぎて、自分が大変なことにも気づかない勢いで勉強していたため、不安を感じることはありませんでした。だけど、次のブロックから、自分がこれからどれほど勉強して、どれほどのストレスとプレッシャーと戦わなきゃいけないということがわかってしまったため、不安を感じることが増えたんだと思います。

でも決して私だけじゃありません。クラスの仲のいい子と二人になったときなどに深い話をすると、何人かは抗鬱剤を飲み始めたこと、夜全く眠れないこと、朝おきたら涙がとまらないことなどいろんな事を告白してきてくれました。自分だけじゃないということで少し気は楽になりましたが、私は薬には頼りたくなかったので鍼と漢方治療を始めました。その時思ったのは、自分を含め、クラスの人たちほとんどがその葛藤を隠しているということです。学校でクラスメイトと話しているとそんな感じは一切だしません。もちろん私も同じです。

親にもたくさん相談したし、仲のいい友達何人かにも相談しました。親は得に親身になって聞いてくれるけど、どれだけ医師になるという事が大変か、どれだけの勉強量とストレスと向き合っているのか、っていうのは経験している私たちにしかわからないのです。それはしょうがないです。

特に休み明けが一番きついので、今週の始めは本当に辛かったです。。「学校やめる」と親に言いました。毎回休みになるとこの毎日感じる「不安」は消えて無くなるんです。自分でもびっくり!なので、原因は「学校」なんです。この数日間いろいろ考えました。やめてどうする?自分が興味のある分野で博士号をとろうか。動物看護師の道に進もうか。一応UCLA卒業してるし、どっか日本の企業がやとってくれるんじゃないか。とか、色々な考えがうかびました。母親は私がやめると言った事に対して否定はせず私の「やめたとしたらどの道に進もうか」という安易な計画の話に付き合ってくれました。最後に私の親は「親は子供が幸せならその道が一番いいと思ってる」と言ってくれました。いろんな解釈ができるけど、決して「やめていいよ」という簡単な意味ではないと思います。私が精神的にも体力的にも限界で獣医学部を続ける事で幸せを感じないならやめたほうがいい。でも、止める事で後悔をすると思うなら続けなさい。という事だと私は思っています。

今は少しずつ落ち着いてきていて、勉強に対する意欲も戻ってきているので少し様子を見ようと思っています。残り7週間頑張れば、1年が終わります。ここまできてやめるとかありえないでしょ。。という反面、本当に不安と悪い考えが頭に入ってくる時は、その考えをおいやれないくらい辛いので「やめたい」という気持ちがかってしまうんです。

今まで、短大、大学と5年間の間猛烈に勉強をしてきました。その間でもこんな気持ちが不安定になったことはありませんでした。それだけ獣医になるという事が大変だということ。生き物の命を助けるためにはそれだけ強くなければいけないということ。

乗り越えられるように頑張ります。