満月の日に小幣ハハキ作りをやりますと言うと、作りた〜い!と言ってくれたさおりちゃん。



お仕事の関係で昼過ぎに来るといっいたのに、急にお休みが取れたというので朝から来てくれた。(これは作るしかないね)



幣(ぬさ)というのは、神社で神主さんがお祓いの時に使うものです。現在では紙シデで作られたものが多いですが、元々は大麻の束で作られていました。その名残りが、縛りひもに精麻を使っているところです。




その小さいものが小幣です。大幣も小幣も、穢れを祓い浄めるというところは同じです。

言わば、マイ幣ですね。



もう一つの「ハハキ」というのは、箒の古い言葉です。
ホウキも汚れを掃き清める道具です。




なので、私はこの「ハハキ」という言葉を使っています。



柄の部分をオガラ(麻の茎の芯)を使い、精麻を細く割いて巻きつけたハハキ。触れば触るほど気持ちよくて心が落ち着きます。



最初はひたすら精麻を割く作業から。
「どこまで割けばいいですか?」
よく聞かれる質問ですが、気が済むまでと答えます。とにかく優しく優しく丁寧に割いていくと、光り輝く白い麻になっていきます。



それをオガラの柄に巻きつけ、縛ってから飾り結びを付け、今回は水琴鈴を付けて完成です。



ステキなかわいいハハキが出来ました。
作っている間、いろんなお話をしていて、その中で私がブログに書いた時切稲荷神社がとても気になっていると言われたので、月末に一緒に行く事にしました。

時切稲荷神社(通称とっきりさん)は法然上人で有名な誕生寺の近くの小さな神社ですが、期限を切って願掛けをすると叶うと、全国からたくさんの人が来るらしいです。でも、普段は人のいないひっそりとした神社で、私も以前願掛けをしたら見事に叶って、またお礼参りさせて頂いた神社です。