水脈と風の道を通す
という言葉に惹かれて初めて大地の再生講座に参加したのは去年のこと。その時に、主催者の杉本さんが「遠方から来てくれる人を泊めてくれる人をさがしています。」と呼びかけているのを見て、速攻で手を挙げました。
その時には10人の方に泊まっていただき、いろんな話を聞かせていただきました。
そして、5月にまた大地の再生講座をするのでお宿になってもらえないかと打診があり、また引き受けさせていただきました。講座は2日間ありますが、私は都合で2日目だけの参加でした。
泊まった6人の方にお願いして、2日目の朝、お花菜亭の庭の草取りをしていただきました。1人でやっていると辛い草取りが、あっという間に終わりスッキリしたお庭になりました。
その時に思ったのです。
伸び放題に伸びた松の新芽を、誰か何とかしてくれないかな…
でも、時間もなく草取りをしてもらっただけでもありがたいので、その場は思っただけで終わったのです。
水脈作りと風の草刈り、風の剪定。地形を読み取り、大地を感じながら大地の深呼吸を手伝う。そんな矢野智徳さんの理論もよくわからないまま去年も今年も参加しましたが、自分がやっている事の意味はわからないけれど、去年の百田と今年の百田を比べると、鈍い私でも明らかにその違いがわかります。
滞りを起こした家や畑の周りに溝を掘り、竹と炭を埋め、水脈を(土地にもともとあった水脈に合わせて)作ると、滞りが解消されて大地が呼吸を始める。
草も木も、ただ根こそぎ取っていくのではなく、風の道を作り必要最小限の枝先を落とす事によって、草や木のエネルギーを大人しいものに変えてやる。すると土も柔らかく肥えたものに変わってゆく。
そんな矢野さんの話を聞いていて、ああ人間の身体も大地も同じなんだなぁと思いました。
と、今回はここで終わる予定だったのですが、講座が終わった後矢野さんとスタッフが泊まる予定たった杉本さんのお家が杉本さんの家族の都合で泊まれなくなり、ホテルや宿泊施設もいっぱいという事で、またまたお花菜亭に泊まっていただくことになりました。
その日は遅くまで片付けがかかり、お風呂と食事が終わったのが夜の10時を過ぎていて、先にお花菜亭に来ていた私は疲れと眠気に勝てず、皆さんの到着を待たないまま寝てしまいました。
次の朝、お庭に出ていた矢野さんに、何気なく、
「何年か放置されていた松を去年切ったら、新芽がものすごい勢いで伸びてきたんですが、これ、どうしたらいいんでしょう?」
と聞いたら、
「こんなの簡単だよ。15分もあれば出来るよ。」
と言って、道具を出してあっという間に剪定して下さったのです。スタッフの皆さんも手伝って、松だけでなく私の手の届かない高い木も剪定してくださいました。
その時に、矢野さんから
草も木も刈り込んでしまうと反発して余計に勢いよく枝葉を伸ばしてしまう。
というお話を聞きました。いや、そのお話は何度か聞いたはずですが、まったく意味がわかっていませんでした。
そして矢野さんは柔らかい新芽を手でちぎって私に見せ、
この枝の形がこの木全体の形になる。枝先のこの形になるよう、木全体も伸びた枝先の柔らかい所だけを落としてやれば、木は暴れずに本来の自分の形に収まってくれる。
と教えてくれました。
ああ、なんだか人間関係と同じ!人間と自然のあり方と同じ。それぞれの在り方を尊重しながら調和をとる事の大切さを教えていただき、もっと大切な何かを感じた、そんな気がしました。
おかげ様でお花菜亭の庭はスッキリ!一般的な庭師とはまったく違う理論と実践の矢野さんですが、そのお人柄から、この人は本物だ!と感じると共に、このやり方なら私にも出来る!とわかり、とても貴重で嬉しい時間になりました。
※ワークショップのお知らせ※
精麻の飾り結びワークショップ
参加費 3000円(精麻2枚を使って飾り結びを作ります)
糸かけマンダラワークショップ
日時 6月17日(土)10:00〜16:00くらい
参加費 4000円(30×30cm角の板に釘を打つところから始めます)
持ち物 出来上がった作品を入れる袋
場所はどちらもお花菜亭(総社市赤浜805-15)
あと数人の参加可能です。






