独身の頃は歌舞伎や文楽、能を(実物はなかなか見られないので)テレビで観ていました。
去年「ワンピース」を観てからやっぱりいいなぁ〜と思って、また観てきました。
坂東玉三郎さんの阿古屋
もう数十年、日本を代表する女形です。
よくある、女形にありがちなイカつさや残念さを払拭する女形の代表ですね。この人が出てから女形のイメージが変わったと思います。
そして、若い頃は気がつかなかった衣装や大道具、小道具の素晴らしさ。裏方の仕事の大切さを思うと、役者だけでは(歌舞伎だけでなく)舞台は成り立たないなあと改めて感じました。
あの衣装の一つ一つにどれだけの人とどれだけの時間がかかったのか、そして玉三郎さんやまわりの役者さんがどれだけの時間と思い入れを持ってあの舞台を作り上げたかと思うと、感無量です。
そして、自分自身が今どれだけのエネルギーを使って生きているかという事を考えさせられました。
人間易きに流れると
ロクな事は出来ない
ところで、阿古屋の中での私のお気に入りは、主役の阿古屋さんはもちろんですが、
人間が演じていながら、浄瑠璃の人形役!
普通の演技とはまた全然違った難しさがあったと思うのですが、人形の動きを踏襲しながら同時に人でもある。なんだか不思議な役どころでした。
映画とはいえ、やっぱり時々はこうして本物に触れなければわからない事がたくさんあるなと感じた一日でした。

