先日もちらっとふれた冬が舞台の絵本
『しんせつなともだち』
/村山知義 画/福音館書店
冬、寒さに閉じ込められた時
その寒さゆえに、心は、ぬくもりを欲するのでしょうか。
自分のことを思ってくれる誰かの
存在を感じる。。。
そんなあたたかなお話しです。
>> ウサギは大雪の中、食べ物を探しに出かけ、
カブを2つ見つけます。
一つは自分で食べ
もう一つは 困っているに違いない 友達のロバに持っていきます。
ロバが留守だったので 黙って置いてきたカブ。
そのカブを
ロバは、やはり友達のヤギの家に置いてきます。
ヤギはシカへと届け
最後にカブは巡りめぐって…
さてどこへたどりつくでしょう。
昔話の形式の
いわゆる
“ぐるぐるばなし”です。
人に優しくするという事を
押し付けがましい 教訓でなく
ユーモアをまじえた
お話しによって
心の深いところに 響かせる
そんな物語です。
厳寒を思わせる
大雪の画だからこそ
そのあたたかさが
伝わってきます。