蒔田南センターでの
音読の会です
今日で何回目か
数えてみました
1、2、3・・・
はい 53回目
スタート
「幸福が遠すぎたら」
寺山修司
さよならだけが
人生ならば
また来る春は
何だろう
はるかな はるかな
地の果てに
咲いている野の百合
何だろう
さよならだけが
人生ならば
・
・
・
「さよならだけが人生だ」
なんて 昭和が
青春期だった方なら
一度は耳にしたことが
あるのでは
このセリフは
井伏鱒二の
漢詩の名訳から
生まれたものだ
「勧酒」
于武陵
君に勧む金屈卮
満酌辞するを須いず
花発けば風雨多し
人生別離足る
勝手に訳すと
君に勧める金色のジョッキ
なみなみ注いだ酒を
断らないでくれ
見事に咲いた花ならば
風も雨も吹き荒れるだろう
人の世は
出会いがあれば
別れもあるさ
この最後の
「人生別離足る」を
井伏鱒二は
「さよならだけが人生だ」
と訳したわけだ
素晴らしいですね
井伏鱒二は他にも
名訳があるので
皆さんといくつか
読んでみました
さらに
他の方々がどう訳したか
読み比べもしました
それぞれに個性があって
面白いですね
寺山修司は
短歌 俳句 戯曲
映画監督 脚本家
ありとあらゆる
才があった
短歌と俳句をいくつか
読んでみました
帆やランプ
小鳥
それらの滅びたる
月日が貧しき
われを生かしむ
たんぽぽは
地の糧
詩人は不遇でよし
若い寺山修司の
歌の世界に夢中になる
姿が垣間見えます
さらに寺山修司作詞の
こんな歌を紹介
皆さん
「あ 知ってる~」
では 歌いましょう
「故郷の母のことを
思いだしたら」
時には
母のない子のように
だまって
海を見つめていたい
・
・
・
歌うは
カルメン・マキ
ロングヘアの
笑わない人でしたね
暗い歌だったので
子ども心に
やけに印象に残っています
ちょっと掘り下げて
疲れましたね 💦
最後はエッセイで
爽やかに
「カルピスと
ワンピース」
江 國香織
江國香織さんは
面識はありませんが
私の後輩です
(勝手に先輩)
このエッセイは
中学時代の制服に
触れています
白いセーラー服で
紺の襟に
白いラインが入り
赤いリボン
紺のスカートと
紺のハイソックス
私もそんな時代が
ありました
考えてみれば
「古典」の先生が
可愛いお爺ちゃん先生で
好きでした
授業をしっかり
受けていたから
今の私があるの
だとすれば
教師って凄い仕事だな
さて今日も
話はあっちこっちに
飛びつつも
たっぷり声を出しました
終了後
「自分では絶対手に
取らないだろう寺山修司も
こうして知ってみると
面白いですね」
と おっしゃる方あり
それこそが
私の狙いだったので
嬉く思いました 🎀
お疲れ生です