５月最初の音読会
２０名でスタート 
まずは
「桃太郎体操」で
体をほぐして と・・・
西行５００回忌に
西行の 足跡と詩心を辿る旅に
芭蕉は出発しました 
陰暦３月２０日
陽暦では
ちょうど今頃です 
いい季節ですものね 
旅に出たくなるのは
江戸時代も令和も
変わないという事ですね 
「奥の細道」
５０句からなる
芭蕉４５才の紀行文を
冒頭から皆さんと
読んでみました 
目指す地は岐阜大垣
芭蕉の理解者
船問屋の谷木因のもとへ 
到着は10月初旬
ちょうどこの前期の講座が
終わる頃です 
よく歩きますね
あやかりたいですね 
さぁ私達も
１５０日間 ２４００キロ
の旅に出発しましょう 
去年の秋
江上の破屋に
蜘蛛の巣をはらいて
やや年も暮
春立る霞の空に
白川の関こえんと
そぞろ神の物につきて
心くるわせ
・
・
・
居ても立ってもいられない
そんな芭蕉さんが
目に見えるようです 
草の戸も 住替る代ぞ
ひなの家
今更言うまでもありませんが
芭蕉さんの句は
３３０年 以上経った現代でも
すっきりと伝わってきます 
私が特に好きな句は
是より
殺生石に行
館代より馬にて
送らる
この口付のおのこ
短冊得させよとこう
やさしき事を
望はべるものかなと
野を横に 馬牽むけよ
ほととぎす
馬を牽く男が
「芭蕉さん 私に一句
詠んでください」と
短冊を出したので
書いた句は・・・
わたしはこう解いてみる
「ほら
ほととぎすが啼いてるよ
馬の手綱をしっかり持って
声のする前方に私を
進めておくれ」
ちょっと馬に乗り慣れない
芭蕉さんを感じます 
こういう
おちゃめな句が書けるから
誰からも愛されたのだと
思います 
年を重ねても
気難しく 近寄りがたく
なりたくないと
思います 
さて次は
母の日にちなんで 
「おかあさんの詩」
サトウハチロー
僕が
小学１年生の時でした
数年ぶりに
おかあさんの家に
泊まりに行った時
昔のおかあさんと違って
笑顔で僕のことを
むかえてくれました
僕はちょっと
びっくりしました
・
・
・
今はどこにいるかは
わからないけれど
僕の成長している所を
どこかで
見守ってくれていると
思っています
サトウハチローさんの
お父さんは
恋人ができたので
ハチローさんのお母さんを
仙台の実家へ
帰してしまいました 
そんなことが許された
時代でした 
反発したハチローさんでしたが
のちに
自分も 妻に対して
同じような事をしていると
気付きました
それから皆さんと
ハチローさんの
歌を歌いました 
小さい秋 小さい秋
小さい秋 みつけた～
こよなく晴れた
あおぞらを～
あかりをつけましょ
ぼんぼりに～
悲しくて 悲しくて
とても やりきれない
赤いりんごに
くちびるよせて～
キリがないですね 
実はハチローさんは
ハチャメチャな人 
エピソードを交えて
音読を
楽しんでいただきました 
ご興味 のある方は
読んで下さいな 
異母妹の
佐藤愛子さんの書籍も
お薦めです 
さて
母への詩を音読したので
今度は母からの手紙です 
「巴里の息子へ」
岡本かの子
・
・
・
こういうとき
私は強い衝動にかられて
もし許されるなら
私は大声をあげて
「タロー」「タロー」と
野でも山でも
叫びまわりたい気がする
それが出来ないばかりに
私は涙ぐんで
うずくまりながら
おまえの歌を詠む
・
・
・
岡本太郎の母 かの子は
エキセントリックな母でした 
泣いた太郎を
柱に縛り付けました 
そんな かの子も
巴里で別れた
１９歳の息子を思い
お手紙を書きましたが
やはり
エキセントリックな
母でした 
では タローさん登場 
「岡本太郎 名言」
自分に能力がないなんて
決めて
引っ込んでしまっては
駄目だ
なければなおいい
今まで世の中で
能力とか
才能なんて
思われていたものを
超えた
決意の凄みを
見せてやる
と
いうつもりで
やればいいんだよ
・
・
・
「自分の中に毒をもて」より
個性の強い太郎さんを
わかってあげる
第一歩を踏み出しました 
苦手な人も
いるかもしれませんが
分かってあげると
グッと近くに感じられます 
所見で読んで頂きましたが
しっかり読めました 
凄いです 
お会いしましょう 