12月はじめの音読は
大正ロマンを代表する
竹久夢二さんから
児童雑誌の挿絵や
自身も詩 歌謡
童話創作
また書籍の装丁や
浴衣のデザインまで
手がけた
日本のグラフィックデザインの
草分けのひとりです
本当に多才です
「お化粧」
三毛さん そこでなんしてる
あたしは お化粧してゐます
お化粧してから何処いくの
あたしはお嫁にまゐります
可愛らしい猫にゃんが
お顔を洗っていますね
「春の宿」
行燈の影に文かけば
身につまされて燈心の
涙ぐみたる灯がゆらぐ
心からにはあらねども
「わすれてたも」と
つひかいて
われと泣かるゝ春の宵
夜書いた手紙は
絶対出しちゃダメです
「花火」
花火のやうにのぼりつめ
花火のやうに消えました
花火のやうにうつつなり
はかなく消える恋でした
さらに・・・歌いました
「宵待草」
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬさうな
夢二さんの詩を読んでいると
気持がゆったりしますね
ご本人の生涯は
波瀾万丈だったとしても・・・
夢二さんの童話 も
音読してみました
「聖地」と「風」です
夢二童話新鮮ですね
49歳で
富士見高原療養所
結核にて亡くなりました・・・
女性に優しい
優しすぎた夢二さんの
次は
与謝野晶子さんです
短歌を20作品選びました
やわ肌の
あつき血汐にふれも見で
さびしからずや道を説く君
強くならざるをえなかった
男前女子
元祖 肉食系女子
戦地にいる弟に向けて発表
非国民と言われ
一晩で家中の窓ガラスが
割られた
「君死にたもうことなかれ」
皆さんと音読しました
のちに
こんな歌を書いた
十二まで 男姿をしてありし
われとは君に 知らせずもがな
十二歳まで
男の身なりで
すごしたことは
恋しい貴方に知られたくない
男の子を欲しがっていた
父に気兼ねした母に
十二まで
男の子の服を着せられ
「歓迎されない子」
との想いを持ち
感受性の強い少女になりました
さいごは楽しく
「すき焼き」 池部良さん
脚本家になりたかった
池部さんらしく
明るく楽しい作品です
大学出で幹部候補でも
ありましたが
当時人気子役の
中村メイ子の付き人を
することになりました
人手不足により
エキストラでも参加
すると
「あれは誰だ!」と
オハーがきて役者になった
デビュー作は
「青い山脈」です
シンデレラ・ボーイです
さて今日も沢山
声を出しましたね
さて
月曜音読は次回
今年最後となります
何を読みましょうか