皆さん こんにちは~
祭日にかかわらず
よく来てくださいました
今日も 楽しく
音読しましょうね
まず
「みぎわに立って」
田尻久子さんの作品です
田尻久子さんは
1969年生まれ
熊本在住で
喫茶オレンジのオーナーであり
だいだい書店という
本屋さんも兼ねてます
お店では朗読会も開催
村上春樹さんや
伊藤比呂美さんも
朗読したとのこと
サントリー地域文化賞を受賞
地元の文芸ネットワークの
拠点をつくったことが
評価されました
というと
なんか近寄りがたいのか
なんて思いますが
ご本人の文章は
上品でなぜか懐かしい
いつも人に巻き込まれて
進んできたと
おっしゃるのが
なんかわかる感じです
熊本のお店に是非
行ってみたいですね~
さて2作品
「こっち向いて」 「色づく」
を皆さんと音読しました
次は 詩人
黒田三郎さんです
フォークソング時代には
沢山の人に 曲をつけられ
歌われました
「ある日ある時」
「紙風船」を音読
黒田さんには
「ひとりの女に」という
戦後の「智恵子抄」といわれる
詩集がありますが
今日は娘ユリとの生活を描いた
「小さなユリと」から
「夕方の三十分」も音読
なんか胸がキュンとしたり
飲んべえの黒田さんに
クスッと笑ったり
楽しめました
終わりに
川端康成の「日向」
短編ですが
川端康成を理解する ためには
是非読んでいただきたい
名作です
今日の作品選びは
まず季節が秋であるという事と
もうひとつ
田尻さんは中学生のとき
母親が蒸発
母方の祖父母に育てられ
黒田三郎さんは
奥さんが入院を余儀なくされ
幼い娘ユリとの暮らしを
作品にし
川端康成氏は
1才で父を 2才で母を亡くし
母方に引き取られましたが
間もなく祖母が亡くなり
目の不自由な祖父の世話を
学生寮に入るまでの十年
いわゆる
ヤングケアラーであったこと
夏目漱石の「草枕」にもありますが
住みにくいと悟ったとき
詩が生まれ 画が出来る
悩みや苦しみの中から
名文が
生まれてくるのでしょうか
今日もいっぱい
声を出しましたね
またよろしくお願いしま~す