明日は164回目の
「聴く 源氏物語」 講座

今聞いていただいてるのは
「紫の上」です



つい最近公開された源氏物語は

生田斗真 光源氏

真木ようこ 藤壺

田中麗奈 六条御息所

そして

紫式部を自分の娘のもとに遣わした

藤原道長 東山紀之

でしたね



結構面白く観ましたけど
ご覧になりましたか
私は3回観ました

田中麗奈がホラーでしたね

(((( ;°Д°))))

けれど

この映画には登場しませんでしたが
紫の上は光源氏にとって
なくてはならない存在です


8月はあらためて
4巻まで進んできた物語から
女性一人ひとりを取り上げ
その人生を振り返っています

ですから 物語の順番を無視していますよ




「紫の上」

お父様は式部卿
お母さまは北の方

女性の名は大体 記されない

式部卿は藤壺のお兄さん
だから紫の上は藤壺にそっくり

そこで光源氏は
それと知らず目を引かれる

「あの童を見てあの方を思い出すなんて
私はそんなにまで恋焦がれているのか・・・」

光源氏 18歳
紫の上 10歳ばかり
藤壺 23歳

「引き取って自分好みの女に
育ててみたいものだ」

「あの方に会えない寂しさの
心の慰めにしたい」

やがて知ることになる

手に摘みて いつしかも見む紫の
根にかよいける野辺の若草


早くこの手に摘み取って我が物にしたいよ
恋しいあの方と通じる根 血を持つ
あの少女・・・


ひと目見てこの子がほしくなった源氏は
おばあさまに告げると
当然おばあさまは
プレーボーイで有名な
光源氏の相手はまだ出来ない
子どもですと答える

変体扱いされた源氏は
オロオロ・・・

そして略奪

現代では かなりな犯罪ですが
平安時代は人の噂や
垣根越しに覗いて
夜忍んで行く恋愛のスタート

仕方がないんです
写真も電話も
婚活パーティもないのですから

それにしても略奪は凄いよね

どうしてそんな事が許されたのかというと

光源氏の
帝の血筋 魅力と才能
そして経済力

18歳当時すでに 年収は
3000万は越していましたからね

臣下とはいえ従四位の近衛の中将から
従三位の大将に
なったかならないころ

最高の太政大臣になった頃は
年収3億以上とも言われています

人知れず 略奪された紫の上は
生涯 内縁の妻

愛人の子を引き取り育て
本妻たちに
こまごまと季節の贈り物の
手はずをとる

それにしても紫式部は
紫の上には
子どもを産ませませんでしたね

残酷ですが
作品としての魅力があがりました

略奪後
翌日ふたりは和歌を交換しています

なんと優雅

ねは見ねど あはれとぞ思う武蔵野の
露分けわぶる草のゆかりを

                      源氏


まだ男女の関係ではないけれど
可愛くてならないよ
武蔵野の野を分け入っても
なかなか会えない若草のようなあの方の
血筋のあなた・・・


かこつべき ゆゑを知らねば おぼつかな
いかなる草のゆかり なるらむ

                      姫君


なにをおっしゃっているのかしら
ぜんぜん分からないわ
私はいったいどんな草のゆかりだというの
だれに似ているというの

でーすーよーね~





そんなコンナを話しながら
進めています

長いのに読んでくださってありがとう

源氏の話が始まると
ついつい・・・です

では あした



なんじゃ こりゃ 


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家うさぎ 音たて寝転ぶ 夏本番