もうひとりの自分と歩んできた。
小さな頃からずっと一緒だった。
もうひとりの自分が、
自分の全てを知っている。
自分のすべてを見ている。
だから、嘘をつけない。
ずるくて賢く立ち回ろうとする
そんな自分を
そんな気持ちでやったことを
弱くて、悲しくて、怖がりで
虚勢を張ってやっていることも
もうひとりの自分は知っている。
もうひとりの自分が見ていてくれるから
わかってもらえなくても
人に気づかれなくても
自分の正しい気持ち
素直な気持ちでやることができた。
だから、嘘をつきたくないと思う。
居心地の悪い嘘をつきたくないと思う。
できるなら出会ってくれるすべての人に
できないかもしれないけど
嘘をつきたくないと思う。
怖いけど
せめて、大切な人、大切な自分にだけは
嘘をつきたくないと思う。