大理石の声 | おはなしてーこのお話

おはなしてーこのお話

ふっと生まれたお話や感じたことを書いてます。

「愛をもって接しなさい」


大理石の天井、壁と床で囲まれた

広い建物の中でじっとしていた私に


そんな声が聞こえてきた。


不意に周りを見渡す。

その声は、上から聞こえて来るのか

下から聞こえてきているのか

その声は、この建物の包むように聞こえてくる。


はっとする。


そして、「愛?って何?」


私は、愛という言葉で迷っていた。

愛という言葉でごまかす人を見てきた。

その言葉を軽々し使い

人を騙すし、傷つける人をたくさん見てきた。


そして、それを表す人を賞賛しもてはやす人を見てきた。


ずっと考えていた。

ずっと探していた。

ずっと疑っていた。


そんな思いが一瞬に浮かび上がっていた。


また、声が聞こえる。

「ありのままに、そのままに受け入れなさい。」


「心を開くこと、素直になること

 その全てがそういうこと」


「人は、ものはありのままで受け入れて欲しいと思っている。」


「ありのままの自分が自分だと知っているから」


「それを自分にも周りにも受け入れて欲しい。

 どんな姿のどんな思いを持つ自分でも


 喜びも悲しみも怒りも闇も光も

 すべてのものにあるもの

 それをそのまま受け入れればいい。


 自分のものも人のものも」


「そとき感じたもの思ったこと

 それを見つめて受け入れればいい」