「お話聞いて欲しかったん」
だんだん小さくなる声でそう言ってうつむく女の子
そんな女の子を見ていた人は
「なんでもはなしたらよかったのに」とほほえむ
その言葉を聞いた女の子は
「だって、私の話は面白くないよ・・・
どうってこともない話ばかりだから・・・
でも、そんな話でも聞いて欲しかったよ
毎日あったこと、何に出会ってどんなふうに感じたか
そんなことをいっぱい聞いて欲しかった。・・・
でも、みんないろんな大変なことがあって
私は何にもないの普通なの
だから、お話を聞いてもらうのも我慢しなくちゃいけないの・・・」
女の子は、そうやってずっと我慢してきた。
聞いて欲しいことも言いたいこと全部
自分の心にしまってきた。
ほかの人がいれば、その人を先にしていかないと
自分の周りの人は、それを望んでいると思っていyた。
それが当たり前なんだと思っていた。
でも、やっぱり聞いて欲しかった。