きいてほしかった。 | おはなしてーこのお話

おはなしてーこのお話

ふっと生まれたお話や感じたことを書いてます。

「お話聞いて欲しかったん」


だんだん小さくなる声でそう言ってうつむく女の子


そんな女の子を見ていた人は

「なんでもはなしたらよかったのに」とほほえむ


その言葉を聞いた女の子は

「だって、私の話は面白くないよ・・・

どうってこともない話ばかりだから・・・


でも、そんな話でも聞いて欲しかったよ

毎日あったこと、何に出会ってどんなふうに感じたか

そんなことをいっぱい聞いて欲しかった。・・・


でも、みんないろんな大変なことがあって

私は何にもないの普通なの

だから、お話を聞いてもらうのも我慢しなくちゃいけないの・・・」


女の子は、そうやってずっと我慢してきた。


聞いて欲しいことも言いたいこと全部

自分の心にしまってきた。


ほかの人がいれば、その人を先にしていかないと

自分の周りの人は、それを望んでいると思っていyた。

それが当たり前なんだと思っていた。


でも、やっぱり聞いて欲しかった。