ボクはアマゾンの旅を2度経験している。
今書いてる筏の旅が最初。
2度目はカヌーによる四千キロを越える八十日間の旅。
その仲間たちと、久々の再会。
いろいろとシンドイこともあったけど、
それさえも楽しく語れる時を過ごせ、
幸せでした。つい先日のことです。
さてさて、アマゾン日記の続き。
筏の上で何時ものようにボーッとしていると、
川べりに茶色っぽい動物が4~5匹いる。
そーっと寄って行くと、
カワウソだ。
日本のカワウソは、昭和初期に絶滅してしまった。
生物多様性のアマゾン。
ナマズひとつとっても500種類を超えるという。
めだか位の大きさのものから
3メートルを越えるものまでいる。
昼過ぎ早めに上陸した集落で寛いでいると、
おじさんが話しかけてきた。
「背中が痛い」という。
シャツを脱いで見せられた背中には、
コブシ大の大きなおできがある。
何とかならないかという
気持ちの表れである。
ザックの中の医療箱には
抗生剤が入っている。
抗生剤が入っている。
「どうしたもんかな」
と思ってしまう。
と思ってしまう。
多分、今まで抗生剤など飲んだことがないだろう。
薬効以外にどんな影響があるかわからない。
おじさんに説明した。
「これを飲んだら痛くなくなると思うけど、
その前に頭が痛くなったりするかもしれないよ」
おじさん納得して、
一錠飲んだ。
翌朝、
おじさん夜明けと共にやって来た。
シャツを脱いだ背中のおできは、
なんと3分1ほどになっている

嬉しそうなおじさんに、
もう一錠あげた。
朝ご飯を頂いて旅の準備をしていると、
おじさんやって来て、
「もう少しいろ」と言う。
すると、
おじさん生きた豚を連れてきて、
心臓にナイフで一差し。
流れる血は、洗面器で受ける。
「お礼にこれを食っていけ」と言う。
丸焼きが出来ること数時間。
集落のみんなが集まって肉を頬ばる。

(これもチェンマイでの宴。
アマゾン冒険の頃は、
フィルムカメラの時代でしたもので・・・)
おじさん幸せ、
みんな幸せ、
ボク幸せ。
こんな日がありました。
居候のたまたまの恩返し。




