お酢屋さんの方のお話

教会の近くに有名なお酢屋さんがあります。

以前母とそのお店を訪ねた時の話です。



母と私はお届け物用にお酢を買いに行きました。

そのお店には若いご婦人さんがお一人でおられ、来られるお客さんの対応を丁寧にされていました。

購入したお酢の数も多く、お忙しそうだったのでお店の一部をお借りして少し説明をしてもらった後、自分たちで梱包させてもらっていました。

お客さんが落ち着いてきてから、そのご婦人さんはそのお店で作られているお酢の効能やお酢屋さんの先代のお話を気さくに話してくださいました。

「今日はすっぴんなんです、すみません」と話されていたその方のお肌がとても綺麗で、お酢の効能をお話と実際の姿で本当にいいものなんだと実証されているように感じました。またその方は義理のご両親のことをとても尊敬しておられるようで、「本当に義父と義母がすごいんです!」とお話されていました。義理のご両親のことそう話せるその方がとても素敵に思いました。

お道のお話になって

そのお店にはお酢を使ったお弁当も販売されており、会話の中で、私たちも天理教の教会で子ども食堂をさせてもらっていてお弁当を作っているんです、という話になりました。

その方は「私あんまり知らなくて、、天理教とはどんな教えですか?」と聞いてくれました。

母が人間を創られた親神様の話、陽気ぐらしが目標であることなどをお話しました。

するとその方は「だからなんですね」と仰り、私たち親子がとても仲が良さそうに見えてと話してくださいました。

普通に話しながら梱包していただけなのですが、そう見てもらっていたことでこちらも姿でにをいがけができたのかなと、少し嬉しい気持ちになりました。

ただ帰りの車の中で母と「負けたな。。」と。

正直、私たちがさせてもらったお道のお話よりお酢のお話の方が魅力的だった気がしたのです。あまりにもお酢の説明が上手であったこと、またその方のお人柄の良さがお話の中でとても伝わりお酢に全然興味のなかった私もお話に夢中になりました。負けたという言い方は適切ではないですし、勝ち負けではないのですが、そう思ってしまうほどその方のお酢の紹介に引き込まれました。これが本当にいいものなんだと自信を持って話せること、そして姿を持って実証していること、それが相手の心を打ってまた買いたいな、またこのお店に来たいなと思ってもらえる秘訣なのかなと思いました。



今回は母が一緒にいたことでお道のお話を少ししてくれましたが、私一人だったら教えのお話ができただろうかと思うのです。頭の中ではお道って素晴らしいなと思っていても相手にそれが伝わるくらい心からそう思えているのかな、また口に出してお道のありがたさを伝えられるかなと反省したのです。

最後に


日々、親神様からの数えきれない大きなご守護をいただいて生かされています。

この教えを知っているからこそ、多くの喜びに気が付かせてもらっているように思うのです。本当にありがたいです。



お酢屋さんで出会ったご婦人を通して、改めてお道を信仰している者として、私の言葉や態度を通して天理教っていいなと、そしてこの教えでたすかっていくんだということを多くの方に感じていただけるよう、おやさまのひながたを目標に日々を通らせていただきたいと思いました。