◆7月7日の将棋対局はNHK杯のみ
(1)第65期王位戦七番勝負第1局2日目
①藤井聡太王位(七冠・先)vs渡辺明九段
※振り駒の結果は藤井聡太王位の先手番。渡辺明九段は4勝の内3勝が後手番での勝ち(8敗)で藤井聡太王位鉄壁の先手番を3度ブレークした実績を活かせるかが勝負の分かれ目になりそうです。しかし、自己の先手番では1勝12敗。同時に自己の先手番を如何にしてキープするかがそれ以上の課題とも言えそうです。
※渡辺明九段は雁木模様から左美濃、そして右玉と藤井聡太王位の仕掛けをけん制しながら巧みな差し回しで玉の守りを固めてカウンター・チャンスを伺う構え。上々の滑り出しのように見えます。
(2)第74回NHK杯将棋トーナメント1回戦
②三浦弘行九段vs徳田拳士四段
※徳田拳士四段はデビュー初年度の2022年度の上半期は19勝2敗、勝率.9047と勝ちまくり大変な逸材かと思い注目し始めましたが下半期は19勝11敗とペースダウンしたものの年度通算では38勝13敗、勝率.745と立派な成績。中にはA級八段の斎藤慎太郎八段、永瀬拓矢王座に勝つなど目を見張る金星もありました。しかし、2年度目の2024年は17勝17敗と早くも壁に突き当たった感じになり、今年度は1勝3敗。3敗は全てレート上位者との対戦でしたが歯痒い滑り出し。本局は昨年度末の収録と思われますがA級在籍13期、1996年度の第68期棋聖戦で羽生善治棋聖から棋聖を奪取。七冠全冠制覇を突き崩し一躍名を馳せた強豪との対戦で戦いぶりが注目されます。勝者は2回戦で中村太地八段と対戦します。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)