藤井聡太棋聖5連覇で永世棋聖に・7月1日の将棋対局結果(2024.7.2) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

東京の四季(庭園&公園)のブログ

皇居東御苑・新宿御苑・都立庭園その他東京近郊の庭園・公園を眺め歩きます。また藤井聡太七段を中心に将棋界の動向も

◆7月1日の将棋対局結果

(1)第95期棋聖戦五番勝負第3局

①〇藤井聡太棋聖(七冠・3勝0敗)vs●山崎隆之八段(先・0勝3敗)

 ※意外にポッキリ折れた感じで逆転を許し叡王を奪取された藤井聡太棋聖・七冠ですが、初タイトルを獲得して藤井聡太一強に体制を崩した伊藤匠叡王も打倒藤井に全知力を傾注した所為か他の棋士には4勝5敗と負け越していて二強鼎立までの道は遠いようです。藤井聡太棋聖は七冠に転落後の初対局となりますが初失冠の影響は如何ばかりか?が最大の関心事になりましょうか?3連勝で棋聖を防衛し、史上最年少永世称号(永世棋聖)を獲得しての再出発となるか?失冠の影響が出て防衛に待ったを掛けられると2021年11月24日以来の2連敗となります。2年7カ月もの間2連敗を喫していないということは敗けを引き摺らないメンタルの強さを物語るものでありましょうが、あらゆる面で異次元の強さは簡単に崩れるとは思えません。この後、第65期王位戦で渡辺明九段の挑戦を受け(7月6・7日第1局)、8月末か9月初旬には第72期王座戦が待ち受けています。王座戦の挑戦者決定トーナメントはベスト4が決まっていて準決勝は永瀬拓矢九段(全王座)vs鈴木大介九段戦と羽生善治九段vs広瀬章人九段戦の勝者で決勝戦が行われます。絶好調とは言えそうもない伊藤匠七段が叡王を奪取したことで今後の挑戦者は「上手く戦えば勝てる」という感触を得ていることでしょうから藤井聡太七冠としても今まで以上の苦戦を強いられることになりそうでタイトル戦線は面白くなること必定です。

 ※七冠に後退して後遺症が心配された藤井聡太棋聖でしたが何事も無かったかのような完勝で棋聖戦5連覇を達成。史上最年少で永世棋聖の称号を獲得しました。この後7月6日開幕となる第65期王位戦を防衛すればこちらも5連覇で永世王位の称号を獲得します。その次は竜王戦、王将戦が3連覇中ですが竜王戦は連続5期が条件なので今年、来年と防衛すれば渡辺明永世竜王の24歳7ヵ月の最年少記録を更新します。王将戦の方は通算10期が条件なので大分先になります。

【藤井聡太七冠の今年度成績(対戦相手のレート別)】

【藤井聡太七冠の今年度成績(棋戦別)】

【藤井聡太七冠の通算成績】

 

(2)第37期竜王戦4組昇級者決定戦Aブロック3回戦

②●谷川浩司17世名人vs〇村田顕弘六段(先)

 ※勝った村田顕弘六段は4回戦で伊藤真吾六段と対戦します。村田顕弘六段がプロ入りした2007年10月には谷川浩司17世名人はA級に在籍中。村田六段は2014年度の第73期順位戦でC級1組に昇級しましたが降級点を取得して苦戦中。

 

(3)第37期竜王戦6組昇級者決定戦Aブロック2回戦

③●泉正樹八段vs〇岡部怜央四段(先)

 ※勝った岡部四段は3回戦で横山友紀四段と対戦します。

 

 

(4)第74期王将戦二次予選2組1回戦

④●屋敷伸之九段vs〇梶浦宏孝七段(先)

 ※珍しいと感じた通り初手合わせ。勝った梶浦七段は2回戦(準決勝)で佐藤天彦九段と対戦します。

 

(5)第18回朝日杯将棋オープン戦一次予選

・15組1回戦

⑤〇神崎健二八段(先)vs●山本真也六段

 ※勝った神崎八段は同日2回戦で折田祥吾五段と対戦しましたが敗退。

 

・同2回戦

⑥〇折田祥吾五段(先)vs●神崎健二八段(⑤の勝者)

 ※勝った折田五段は準決勝進出。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)