5月26日の将棋対局結果(2024.5.26) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆5月26日の将棋対局結果

 

(1)第82期名人戦七番勝負第5局1日目

①藤井聡太名人(先・3勝1敗)vs豊島将之九段

 ※第4局は横歩取りの難解な序盤から藤井聡太名人が勝負手をは放ったものの不発に終わり豊島将之九段がソツなく纏めて対藤井戦の連敗を12で止めて通算成績は藤井25勝、豊島12勝に。藤井名人は並行して行われている第9期叡王戦では1勝1敗から先手番の第3局を落してカド番に追い込まれていてどうも調子落ちの様子。名人戦第5局は先手番なので名人防衛を決めて叡王戦第4局に臨みたいところでしょうが敗れると2021年11月以来の2連敗。更には5月31日に叡王戦の第4局が後手番で行われるので敗れると初のタイトル戦敗北、タイトル失冠、更には初の3連敗と「初尽くめ」の状況になることもあり得る雲行きに。当分の間続くと思われた「藤井一強」が俄かに崩れる危険を感じさせるようになるとは思いも寄らなかった事態。藤井聡太名人が体勢を立て直し「一強」を確たるものにするか否か?重大な岐路に差し掛かったと言えましょうか。

 ※12手目で豊島九段が▽9五歩と突き越して定跡を外した力戦を挑む構えから雁木の戦いになりそうでしたが16手目で▽4二飛と四間飛車を選択。藤井名人も振飛車は想定していたのか穴熊に玉を格納して迎え撃つ体勢。藤井名人が2筋で角交換からの攻めを見せれば豊島九段は46手目▽6二飛車と飛車を6筋に旋回して藤井名人の歩切れ(と言うか歩損)に乗じて6筋から強引に攻め潰そうという狙いのようです。藤井名人は47手目を26分考えて封じました。消費時間は藤井3時間57分、豊島4時間11分で共に半分以上の時間を残して2日目の決戦となります。

 

(2)第74回NHK杯将棋トーナメント1回戦

②〇屋敷伸之九段vs●千田翔太八段

 ※プロ入り12年度目に入った千田翔太八段は勝率7割台、6割台と勝ち進んで来ましたが2020年度に18勝18敗と指し分け、2021年度は24勝15敗、勝率.615と調子を戻したかに見えましたが2022年度は13勝17敗で初の負け越しとなってスランプに陥った感がありましたが2023年度は22勝11敗、勝率.667と調子を戻してA級に昇級、八段に昇段とトップ棋士の仲間入りを果たしました。今年度は2勝2敗の出だしで完全復調と見るのは早計かもしれず棋士人生の正念場となりそうです。屋敷伸之九段は52歳になりましたが相変わらず勝負強さを発揮してタイトル挑戦権、棋戦優勝を目指す若手強豪にとっては油断ならない存在ですが対戦成績は千田八段が7勝2敗と大きくリードしています。

 ※屋敷九段、分の悪い新A級八段の足を掬って曲者ぶりを発揮。2回戦で斎藤慎太郎八段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)