5月18日の将棋対局結果(2024.5.19) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆5月18日の将棋対局結果

 

(1)第82期名人戦七番勝負第4局1日目

①〇豊島将之九段(先・1勝3敗)vs●藤井聡太名人(八冠・3勝1敗)

 ※豊島将之九段は今年度に入って6連敗中。昨年度からの直近30局では9勝21敗で勝率.300という信じ難い絶不調。毎年上半期は快調に飛ばす人ですが深刻なスランプ状態に陥ったように見えます。藤井聡太名人も叡王戦では初のカド番に追い込まれるなど不調が囁かれていますが名人戦でストレートで初防衛を果たして調子を取り戻しておきたいところでしょうか。

 ※1日目は後手番の藤井聡太名人が横歩を取れば豊島九段は角交換から角を先着。金と刺し違えて手にした金で飛車を捕獲。角2枚(藤井)と飛車2枚(豊島)の戦いになり、藤井名人が2歩得ですが馬が窮屈な状態で攻勢を取りにくい状況もあってかAIの判定は「豊島優勢」。とは言え豊島九段も優勢を拡大する手立てが難しそうでジリジリした展開が続きそうです。39手目を豊島九段が封じて1日目が終了しました。消費時間は豊島九段が4時間8分、藤井名人3時間55分とほぼ同じ。

 ※詳細は明日に回すことにして、苦戦していた藤井聡太名人が勝負手を放って盛り返

したように見えましたが形勢逆転に到らず20時49分95手で豊島将之九段が今シリーズ初勝利を挙げました。

 

(2)第14期加古川清流戦2回戦

 ※1回戦が8局ありますが開幕戦は2回戦から。

②〇上野裕寿四段(先)vs●宮嶋健太四段

 ※共に昨年10月一緒にプロ入りして今年度が初年度となります。上野四段はプロ入り間の三段時代に第54期新人王戦で決勝戦まで勝ち進んでいてプロ入り直後の決勝戦三番勝負で先にプロ入りしていた同門の後輩である藤本渚四段(当時)を2勝1敗で破って優勝。プロ入り後史上最短の棋戦優勝記録を樹立して注目されました。プロ入り後半年の成績は7勝3敗でしたが今年度に入って2戦して2連敗という厳しいスタート。宮嶋四段も昨年度下半期は4勝2敗でしたが今年度に入って3連敗と厳しさを実感しているであろう成績。

 ※勝った上野四段は3回戦進出。

 

③●柵木幹太四段(先)vs〇生垣寛人三段

 ※柵木幹太四段は昨年4月に三段リーグで2回目の次点となりフリークラス編入の権利を行使してプロ入り。初年度目は14勝10敗、勝率.583とマズマズの成績でしたが今年度は2連敗で厳しいスタートを切りました。

順位戦C級2組に昇級するためには20勝10敗が目安になるので簡単に昇級出来る状況ではありません。「良いトコ取り」なので昨年12月9日の勝利から数えると8勝5敗ですから今後6敗目をする前に12勝5敗、勝率.705が必要ということで条件としてはかなり厳しいと言えます。コンスタントに2勝1敗のペースで勝ち進めるかどうか?が勝負になります。

 ※勝った生垣三段は3回戦進出。

 

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)