山崎隆之八段が棋聖戦挑戦者に・4月22日の将棋対局結果(2024.4.24) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆4月22日の将棋対局結果

 

(1)第95期棋聖戦挑戦者決定トーナメント決勝

①●佐藤天彦九段(先)vs〇山崎隆之八段

 ※昨年度のタイトル戦登場者は佐々木大地七段(棋聖戦・王位戦)、菅井竜也八段(叡王戦・王将戦)、渡辺明九段(名人戦)、永瀬拓矢九段(王座戦)、伊藤匠七段(竜王戦・棋王戦)と5名でしたが今年度3つ目のタイトル戦となる棋聖戦では若手の台頭が著しい中でベテランが奮起して43歳の山崎隆之八段と36歳の佐藤天彦九段が勝上って来ました。どちらが挑戦者になってもひと味違うタイトル戦が観られそうで楽しみです。山崎八段は2009年度の第57期王座戦で羽生善治九段に挑戦し0-3で敗退したのが唯一のタイトル戦。佐藤天彦九段は2015年度の第63期王座戦で羽生善治王座に挑戦したのが初タイトル戦で2-3で惜敗、続いて同年度の第41期棋王戦で渡辺明棋王に挑戦し1-3で敗退、翌2016年度の第74期名人戦で羽生善治名人に挑戦し4-1で名人を奪取して初タイトルを獲得、以後3連覇しましたが2019年度の第77期名人戦で豊島将之九段の挑戦を受けて0-4で失冠。本局で勝てば3年ぶり7回目のタイトル戦登場となります。対戦成績は山崎八段が6勝5敗で1つリードしています。

 ※佐藤天彦九段の振飛車が成功したかに見えましたが終盤で決め損ねて山崎八段が逆転勝ちで実に15年振り2度目のタイトル挑戦。意外な顔合わせになりました。藤井聡太棋聖(八冠)とは2018年9月の第60期王位戦予選2回戦が初手合わせで山崎八段が見事に勝利を収めています。2戦目は2021年7月10日の第34期竜王戦本戦準々決勝で藤井聡太棋聖が雪辱。挑戦権を獲得して豊島将之竜王から竜王を奪取して三冠となっています。以来2年9カ月ぶりの対戦となります。山崎八段は形に捉われない奔放な気風なので面白いシリーズになりそうです。

 

(2)題55期新人王戦2回戦

②〇藤本渚五段(先)vs●清水航三段

 ※昨年の第54期では同門の兄弟子・上野裕寿四段に敗れて準優勝に終わった藤本五段ですが僅か1年ほどでA級八段並みの実力を備えて藤井聡太八冠の牙城を崩す有力候補になって来た感があります。

 ※勝った藤本五段は3回戦進出で井田明宏四段vs宮嶋健太四段戦の勝者と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)