伊藤匠七段13戦目で藤井聡太叡王から初勝利(2024.4.22) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆伊藤匠七段13戦目で

  藤井聡太叡王から初勝利・叡王戦第2局

・4月20日の将棋対局結果

 

(1)第9期叡王戦五番勝負第2局

①〇伊藤匠七段(先・1勝1敗)vs●藤井聡太叡王(八冠・1勝1敗)

 ※第36期竜王戦ではランキング戦5組優勝で決勝トーナメントに進出。1回戦から連戦連勝、1組5位の広瀬章人九段、4位の丸山忠久九段、1位の稲葉陽八段を破って決勝三番勝負では1組3位の永瀬拓矢九段に2連勝で挑戦権を獲得。続いて第49期棋王戦でも挑戦権獲得。2つのタイトル戦では棋王戦第1局で持将棋に持ち込んだものの一矢報いること能わず敗退。しかし、打たれ強さも持ち合わせているようで棋王戦に続いて叡王戦でも挑戦権を獲得するなど実力№2の座を確たるものにしたように見えます。叡王戦第1局でも藤井叡王の終盤力に屈して目下対藤井聡太戦11連敗と鉄壁の要塞の攻略の糸口を見出しかねているようですが、先ずは初勝利を挙げてからが本当の勝負になると思われます。

 ※伊藤匠七段が13戦目にして藤井聡太叡王(八冠)から待望の初勝利を挙げました。最近の藤井聡太竜王(八冠)は「観て面白い将棋」を目指しているという趣旨の談話が目立っているように見えますが、これは「多少無理しても敗けない将棋」=「接戦になる面白い将棋」を目指しているという風に私は解釈しております。ただし、本人が常々「記録は意識していない」と言っていながらも本局は大山康晴15世名人の「タイトル戦17連勝」の歴代最高記録に並ぶ1局であり、次の第3局は単独首位に立つ1局であるため「敗けたくない」という気持ちは強かったのではなかろうかと推測したところです。しかし、記録を更新してしまうと棋王戦は3連勝で終ってしまいますから「面白い将棋」、「面白い勝負」に対する評価は観る側の受け取り方に委ねられることになり、更には順番が回って来ることを切望している第4局の開催地の期待を空しくすることになりますので、この辺が今の藤井聡太竜王(八冠)の多少のジレンマではなかろうか?とも推測するものでもあります。

 ※伊藤匠七段は藤井聡太叡王の▽3三金形を咎めて優勢に進めましたが藤井叡王が巧みに反撃して形勢逆転。このまま藤井叡王が連勝するか?と見えたところで伊藤匠七段が踏ん張って再逆転。藤井玉の薄さを巧みに衝いて初勝利に持って行きました。初勝利は時間の問題ではありましたが番勝負で1勝1敗と追い付いたというタイミングで貴重な1勝となったと感じます。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)